減債基金係数

マネーリテラシー

良く巷で言われているのは60歳までに夫婦で3000万円の金融資産があると
老後が安心だということ。ですがそれは、その3000万円をある程度の利率
(4%ぐらい?)で運用し続け、かつ年金が今の水準と同程度貰えた場合という
「都合の良い」条件が重なった場合の資産かと思います。
実際は支給水準の引き下げや、支給年齢の引き上げがあるのは確実でしょ
うし、平均寿命が延びてしまうリスク(長生きリスク)もあります。

ほんとに3000万円で足りるのか?
(個人的には5000万円程度は必要な気がしていますが…)

3000万円という数字ですが、共働きでかつ旦那さんに充分な退職金があれば、
預貯金だけでも視野が入る距離ではないでしょうか。
…といってもそのような恵まれた環境にいる方は別として、私のような中小企
業で四苦八苦しているような人間は、もう少し良い意味で悲観的(現実的)に
なる必要があります。

そもそも3000万円の資産を築くことは可能なのか?

そういったことを検討する際に便利な金融数式が減債基金係数です。

減債基金係数は、将来の目標金額を得るために複利運用で運用する場合、
毎年いくらずつ積み立てればよいかを計算する際に利用する係数です。

毎年の必要積立金額は、目標金額×減債基金係数で求めることができます。
それを12で割ると、毎月の必要積立金額が算出できます。

年間必要積立金額 = 目標金額×減債基金係数
毎月必要積立金額 = (目標金額×減債基金係数)/12 

肝心の減債基金係数については、運用想定年利に1を足したものを積立年
数で累乗し、その結果出た数値で想定運用年利率を割ります。
そしてその結果から1を引くことで求められます。

減債基金係数 = 年利率 ÷ (((1 + 年利率)^年数) - 1

私のような凡人の場合、こういう計算式は使わないと一向に覚えることが
できないので、実際に使ってみます。

仮定として、定年まで30年なので運用期間を30年とします。
また、運用年利を4%としてみます。そして現時点での資産は0円とします。

このときの減債基金係数は、
0.04/(((1+0.04)^30)-1 = 3.243 となりますので、
年間必要積立金額は、30000000×0.03243 = 972900円
毎月必要積立金額は、972900/12 = 81075円

計算の結果だけを見れば、現時点で全く資産が無い状態で、退職金などが
全く見込めない状況であっても、月々8万円ずつ根気強く積み立てていけば、
3000万円には届きます。運用4%という数字も長期投資の視点でインデック
スに積み立てていけば、無理な数値ではないでしょう。

そう言われれば無謀な数字でないような気もしますが、30年間1度も積立不
足が生じなかった場合の数字です。住宅ローンを組もうと、教育費が嵩もうと、
失業しようと、休むことはできません。そう考えると、今度は絶望的な気がして
きますが、結婚相手の収入があったり、現時点である程度の資産(元金)が
ある場合は、積立額が緩和されますので、一概には言えません。

今の時点では将来の目標とすべき資産額と、そのための最低限の積立額を
漫然と思い描くだけでも充分かと思います。1年に1回、現時点での資産額や
生活状況などを鑑みて、再計算を行っていくことで、舵取りをしていきます。

因みに年間必要積立金額はExcelにおいてPMT関数で求められます。
= PMT(利率,期間,現在価値,将来価値,支払期日)
本来はローン返済の金額を計算する財務関数らしいのですが、現在価値は
今の資産額(元本)、将来価値は目標金額、支払期日は運用期間と置き換え
ることで、年間必要積立金額の計算ができます。

資産運用ツールにExcelを利用している人は、1度試してみてください(^^

コメント

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。
タイトルとURLをコピーしました