学資保険の検討[後編]

税金/年金/保険

ID-100252458

前回の続きです。

メリットとデメリットを見比べた上での結論として、学資保険への加入は見送ることにしました。理由を一言で言ってしまうと、デメリットはハッキリしているのに、メリットは効果が曖昧なものが多いと感じからです。

例えばメリットの1つとしてよく取り上げられる強制貯蓄機能ですが、次のような疑問点があります。

・そもそも学資保険が定期預金や国債よりも解約率が低いという根拠(データ)はあるのか?
・貯蓄体質を確立している家庭であれば、いまさら強制貯蓄機能は必要ないのではないか?

利率が良というメリットについても、それはあくまで定期預金と比べた場合の利点であって、しかもその差はわずかです。例えば返戻率が110%に迫るワリのいいと思われている学資保険について見ても、冷静に年利で計算し直してみると、せいぜい0.9%程度です。流動性を犠牲にし、インフレへの抵抗もできず、会社の破綻リスクも抱えた18年物の債券だと考えると、1%以下の金利では投資妙味がありません。

税金面での優遇についても、これもたいして効果が大きくはない。まず、受け取るときに利子所得ではなく一時所得になるのでその際の税は軽くなりますが、この節税効果は大きめに見積もってもせいぜい数万円の話です。また生命保険料控除が適用できますが、他の生命保険への加入しており控除額を使い切っていれば意味がない話で、学資保険だけの特別控除枠が使えるわけではありません。我が家の場合は生命保険に加入済みで控除枠を使い切っているので、このメリットはありませんでした。

このように1つ1つ点検していくと、世間で言われているような学資保険のメリットは、だいぶ疑わしいということがわかってきました。親に何かあった時でも教育資金は確保できという広告もありますが、学資保険の満期金でカバーできるのはせいぜい進学資金であり、足しになることはあってもそれで賄うことはできません。また、死亡保障という点についても、例えば500万程度の死亡保証が欲しいのであれば、掛け捨ての定期保険にでも入れば月1000円弱の保険料で確保できます※1※2※3

※1 ライフネット生命の定期死亡保険でシミュレーションした結果
※2 契約者33歳、定期10年、死亡保障500万
※3 定期20年としても1200円弱

そして学資保険の最大の問題は、低金利で長期間資金が拘束されるということです。金利が高ければ長期で金利を固定することが鉄則ですが、逆の場合はいつでも逃げられるようにしておかなければなりません。今の時期に学資保険に加入してしまうことは、この常識に反します。

「市場最低の低金利ですよ!」と住宅ローンを勧める不動産の営業マン
「定期預金よりも利率は良いですよ!」と学資保険を勧めてくる保険の営業マン

上記のように発言する2人の営業マンがいたとします。単純にどちらかが”嘘”を言ってますので、各自で判断が必要です。実際には前者の人間が変動金利を勧めてくればそれはそれで危ないのですが、少なくとも筋が通っているのは前者ではないかと思います。

それと保険の原則は対処できないリスクへの備えにあるはずですから、学資保険はその原則にも馴染みません。この場合の対処できるできないは、貯金で何とかならないかという話です。5歳で大学に進学するわけでもないし、ある日突然学費が5倍になるわけでもありませんので、教育費というのはリスクになりません。寿命や事故と違っていつ来るのかワカラナイという類のものではない。ある一定の時期までに、それなりの資金を用意できるのかどうか…ただ、それだけの話です。

また、次の点が学資保険見送りの決定打となりました。
それは保険会社に勤める父親との会話でした。

私 「子供が生まれたら学資保険は必要?」
父 「いらない」「うちは誰も加入しなかった」

勤続30年以上の人間の判断です。妙に説得力があるとはおもいませんか(笑)自分は加入していないのに、会社のお客様には販売していたわけです。。。

さて、学資保険を否定したということは教育資金を別の方法で確保しなければならないという話になります。これについては大いに悩んでいましたが、ある方が”私にとっての正解”を教えてくれました。

それについては次回の記事で紹介したいと思います。

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