(交渉実践録)男性の育児休暇はハードルが高すぎる

その他

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先月、妻が出産しました。出産すれば当然ですが、育児が必要になります。

出産後も私は当たり前のように仕事に出かけていて、日中は妻が子供の面倒を見ています。はじめの1ヵ月は外出をなるべく控えるようにという医者の指示もあるので、それについては何も思いません。

だけど、これが2ヵ月、3か月たってくると、女性の中でも子育てに専念したいと思う人と、キャリアの継続や雇用の確保のために日中の育児は旦那に任せて仕事に出たいと思う人に分かれてくるはずです。後者の希望を叶えるためには男性側が育児休暇を取らなければなりません。日本は育児休暇が取りにくい、取れないという話があります。制度があっても風土がないと。

我が家は妻がしばらくの間、子育てに専念したいという希望を持っているので、私が育児休暇を取得する必要はないのですが、法律の趣旨だけでいえば妻の雇用形態とは何の関係もなく育児休暇は保障されているはずなので、私にも育児休暇を取得する権利はあるはずです。

先日、上司との成績面談の際にこの点について質問してみました。

以下 私と上司(表記:上)の会話です。

私 「今度、子供が生まれるのですが、育児休暇は取得できますか?」
上  「それはおめでとう。出産前後は休んでいいから付き添ってあげなさい」

それは育児休暇じゃなくて単に有休だろうに…

私 「私が話しているのは出産時の有休ではなく、育児のための休暇ですが…」
上 「(しばらく沈黙)…奥さんは働いているの?」
私 「いえ、専業主婦です」
上 「じゃあ、取らなくても大丈夫では?その分、〇〇さんが仕事がんばればいいんだし
私 「やはりそう来ますか…笑」

ここで私は、たとえば夫よりも妻のほうがキャリア志向が強かったり、夫のほうが育児により関心があったりした場合、旦那に育児をさせて妻が仕事に出る、あるいは両方とも育児休暇を取得しながら時短で働くという戦略を立てる家庭もあると思うのですが、それについてはどう思いますか?ということを尋ねました。

上 「今の日本の慣行では、正直言って難しい問題。人事に説明することも難しい」
私 「どういったところが難しいのですか?」
上 「どうして旦那の側が育児休暇を取得する必要があるのか、合理的な理由が必要」

つまり妻がいない(シングル)とか、入院を要するほどの病気であるとか、精神的に不安定で子供にDVをはたらいてしまうとか…何かしらの事情がないのであれば育児休暇は優先的に妻側にとってほしいというのが、経営側、雇用側の本音なんです。

わかる気もしますが、これでは男性の育児休暇の取得率が1%に留まっているのも当然ですね。

断っておきますが、私の勤務先はこれでもワークライフバランスを声高々に謳ってます。育児休暇制度ももちろん整っているし、推奨もされています。

しかしそれは女性に対してであって、男性に対してではありません。

私の場合はもともと育児休暇を取る気はなかったですし、妻も育児に専念したいと言っていたのでこの職場の判断というか方針については別になにも影響はないのですが、そうは思っていない家庭や夫婦はいくらでもいるはずです。しかし、その夫婦の願いをかなえてあげられるホワイトな職場がどれくらいあるでしょうか?

イクメンという単語が出てしまう時点で、いかに世間(少なくとも会社)からは、男性側が積極的に育児に携わることが特殊なことと思われているのかが、わかる気がします。それでも、私の場合は今回職場でこのような話を議論ができただけでもマシかもしれません。そもそも口に出せる空気じゃなかったり、余計なことを言ってしまうと上司の心証を害してしまう職場もまだまだ多いはずです。

前述しましたが、男性の育児休暇取得率はわずか1%強という統計があります。それがこの国の現実です。一方で、男性が積極的に育児参加する国が存在するのも事実です。

制度の問題なのか、風土の問題なのか、国民性の問題なのか…
何なんでしょうね。。。

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コメント

  1. のだゆ より:

    いつも楽しみにしています。
    二児のパパの、のだゆともうします。
    私は、妻が上の子の出産の時に立ち会い、
    その後数日出勤したのちに育児休暇を一ヶ月
    取得しました。
    制度としてあることがわかっており、
    会社も推奨していたので、取っても良いですか?
    というより、取りますねと上司に言ってました。
    上司の心情的には正直抜けられたら困るから、
    取らなくて済むならそうしてほしいと思うのが
    想定できたので、相談ではなく申告(宣言)する
    形式を心がけましたよ。
    ご参考まで。

  2. nantes より:

    今回の場合は、どうしても取りたいと思っていたわけではないので、適当なところで折れた…という感じですね。有休だったら、勝手に申告して取ってましたけど。
    会社が本気で推奨しているのか、体裁を繕っているだけなのか、”男性側”からの要求が通るかどうかで判断できそうですね。

  3. あつのすけ より:

    こんにちは。
    正当な制度として存在しているのに、会社や上司の顔色を窺わなければいけないところが変といえば変ですが、それが現状なんですよね。
    自分は現在育休10ヶ月めです。妻は専業主婦ですが、育児疲れで精神的に参ってしまった為、上司(女性で孫も居る)に相談したら上に掛け合ってくれてOKが出ました。
    男性の同僚は(内心は分かりませんが)概ね好意的でしたが、女性は厳しかったですね。
    「奥さん専業主婦でしょ。育児くらいやらせればいいじゃん。私達は皆そうやってきたんだから」という意見を散々言われました。
    上司は「私も本音は奥さんが一人で育児すべきと思うけど、今はそういう事言ってられる時代じゃないし、新卒者を採用する時に、我社は男でも育休取得出来ますよ、というのがアピールになるからOKした」という話で、なるほどそういう事か、と思いました。
    純粋に「夫婦で育児に専念したい」という理由では認めてもらうのは難しいですね・・・。
    国が男性の育休取得を義務付けでもしない限り、現状は変わらないのではないでしょうか。

  4. nantes より:

    >男性の同僚は(内心は分かりませんが)概ね好意的でしたが、女性は厳しかったですね。
    この部分、同意できます。基本的に後ろ向きな考えの持ち主は50代以上の男性だと思っていたのですが、意外と女性も同じ女性に対しては厳しいんですよね。それも独身の方ではなく、育児を経験した方からの厳しい意見を私も聞きました。
    昔はそうだった…っていう方が多いですが、悪習を引きずってどうすんでしょうね。。。

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