「好金利」という言葉の謎

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金利が高いことは高金利といいます。そのまんまの表現ですね。

ところが、金融商品の宣伝において好金利と表記されることがあります。最初は誤字だと思っていたのですが、メガバンクでも普通に使っているので、誤字ではなさそう。それどころか投資信託の商品名としてこの表現がそのまま採用されたりもしています。

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しかし、この好金利という言葉、よくよく考えてみると定義が定まっていません。辞書にも掲載されておらず、ネットで検索してもそれらしい定義はヒットしません。

好印象・・・好ましい印象をもつこと

好感触・・・反応がよく成果が期待できるさま。好ましい反応。

好奇心・・・珍しいことや未知のことなどに興味をもつ心。

好景気・・・景気がよいこと。

好都合・・・都合がよいこと。ぐあいがよいこと。

適当に「好」が付く3文字熟語を並べてみたのですが(これらは辞書に載っています)、ここから推測するに、好金利の意味合いとしては、好ましい金利であること、金利が良いことといった程度の意味合いなんでしょうかね。

間違っても、好金利=高金利ではないと思いますが。

ここで2つ疑問が出てきます。

・なぜ高金利という意味が明確な表現をストレートに使わないのか?
(意味が曖昧な好金利という表現をあえて使う理由はないはず)

・なぜ好金利という表現が、一般用語ではなく業界用語になってしまっているのか?
(一般的な用語として市民権を得ているのであれば、とっくに辞書に掲載されているはず)

私個人としては、たいして高金利でもないのに高金利と書いてしまうと嘘というか誤解を与えてしまう可能性もあるし、好金利という表現で濁しておけば、他の金融商品よりは好ましい金利、好印象な金利ということでなんとなく印象もよく、商品をセールス場合も好感触だろう・・・的な考え方を金融機関がしているように邪推してしまいます。カモフラージュの一種ですね。

都合よさげな言葉については、気を付けましょう。

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