【書評】『なぜ賢い投資家は「ネット証券」で投信を買うのか?』

書評(マネー系)

資産倍増プロジェクトの公式本を読了しました。

 

 

書かれている内容は基本的なことが多いものの、ネット証券を利用するメリットが丁寧に解説されており、知識を整理するのに役立ちます。

最近、学習(読書)をサボリ気味だったので、よいリスタートの機会になるようにしたいですね。できることからコツコツとしていかないと。

本書の構成ですが、第1章から第3章までは、ネット証券で投資信託を買うメリットが解説されています。第4章は業界の方からの資産設計アドバイス、第5章はお勧めの投信88本、第6章は実際の口座開設の方法・・・なっています。

見るべきところは第4章と第5章でしょうか。

まず第4章ですが、納得がいく考え方がいくつかあったので、メモしておきます。今後の資産運用における参考にしたいと思います。

 

★「年間収入」から「年間支出」を差し引いた「貯蓄余力」の分析をする
★資産配分計画には、「2段階配分法」を適用する
★アクティブ投信の平均は、インデックス投信に負けている
★相場観で資産配分を組んではいけない
★生活資金が不要な場合は、分配型投信も不要
★株式市場が暴落したら、余裕資金をつぎ込む
★適正価値が分かりにくいもの(例えば金)を積み立てる必要は無い
★低金利時期に債券を持つ必要は無い
★コモディティを組み入れる場合はETF
★投資には「規定」と「フリー」の考え方がある
★運用において、業界の理論に縛られる必要はない
 
 
第5章のお勧めの投信88本ですが、自分のファンドを確認したところ、ネット証券で買い付けている13ファンドのうち、8ファンドが紹介されていました。
 
基本的な選択の方向性は間違っていないと思います。
 
ただ、買付手数料が3%を超える投信や、いまだにグロソブの毎月決算型を勧めている点は、どうなの?と思いました。
 
散々、1章から3章で「ネット証券のメリットは低コスト」と謳っておきながら、高額手数料ファンドを紹介する矛盾。。。うーん。。。

どの本でもそうですが、1冊の本の中にも、「勉強になる箇所」「共感できる箇所」と「納得いかない箇所」「読むに値しない箇所」が共存しています。

後者の箇所については、本の内容が間違っている以前に、自分の知識不足が原因である、つまり正確な判断ができていない可能性も検討しなければなりません。

そういった部分もうまく整理しながら、知識を吸収していきたいです。

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