資産運用の成果を図る計算式でわかること

マネーリテラシー

資産運用の成果は簡単な数式で表現できます。

利回り:y 
時間:t
コスト:c
年間収入:In
年間支出:Ex

とした場合、毎年の投資元本は In -Ex になります。

最終的な投資成果をMとすると

M ={(In-Ex) × y× t } – c という形になります。

 

この計算式の要素を1つ1つを確認していくと、自身でコントロールできる要素とコントロールできない要素に分けることができます。

例えば、c(コスト)についてはコントロールが可能です。購入手数料や信託報酬を注視することは、結果的に投資成果を高めます。反面、r(利回り)については、全額国債でも購入しない限りコントロールできません。

つまり、利回りについては気にしすぎてもしょうがないということがわかります。

また数式のt(時間)に注目すると、とにかく投資は早いうちから始めるのが有利ということが分かります。まとまった資金を得てからではなく、とにかく1万円からでも良いので、積立て投資を実行に移すべきです(もちろん y>0 という前提が必要になります)

Income(収入)については、個人的な能力と会社の業績など複雑な要素が絡むので思い通りに制御することは難しいですが、Expenditure(支出)については、ある程度の制御が可能です。

あまり絞りすぎると生活に潤いがなくなるので、固定費(家賃)や通信費など、1度仕組み化してし
まえば、特別なことを考えなくても勝手に節約になることを考えることが、重要かと思います。

数式をじっくり眺めると、利回りだけ追求することがいかに意味がないことかがわかります。なにせ構成する5つの要素の1つに過ぎません。

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