読書感想文『投資の大原則』 バートン・マルキール&チャールズ・エリス

自己管理/読書/学習

バートン・マルキールとチャールズ・エリスの共著『投資の大原則』を読みました。前者は『ウォール街のランダムウォーカー』で、後者は『敗者のゲーム』で有名なインデックス界の重鎮です。インデックスブロガーはもちろん、日本の投資業界への影響度も計り知れません。


初版は2010年敢行なので新しい本ではありませんが、改訂版が2018年に出版されています。私は、今まで読んだことがありませんでしたが、長年の研究、経験、そして実績に基づく非常に機知に富んだ知識を与えてくれます。

2人の合作ですので『ウォール街のランダムウォーカー』と『敗者のゲーム』のいいとこ取りをしています。上記2冊についてハードルが高いと感じる方がいれば、まずはこちらの本から読んで見ることをおすすめします。

なおこの本は、投資資金がないことにはリターンが2パーセントだの5パーセントだの10パーセントだの言っても始まらない。まずは貯蓄を始めよう…という身も蓋もない戒めの言葉から始まります。投資をする以前の問題ですが、なかなかそれに気づかないのが人間です。当たり前のことを当たり前に説明してくれる本…投資本ってそういう本がありそうでなかなかありません。

1つ注意点があるとすれば、あくまでアメリカで出版された本になるので、日本の実情にそぐわない説明がされている箇所があることです。具体的には、医療保険には必ず入るべき…という説明があったりしますが、国民皆保険や高額療養費制度がある日本ではむしろ「医療保険はいらない」とする考え方のほうが合理的で、とくに企業に勤めている人であれば福利厚生や付加給付もあるでしょうから、必要性はほとんどありません。また、全体的にインフレ前提での説明がされているため、長くデフレ下にある日本では感覚的に???と思う部分もあります(それを差し引いても素晴らしい本ですし、インフレは資産運用の最大の敵なので、インフレを前提とした話の運び方自体は間違っていません)。

資産運用についての「結論」も次のように明快に書かれています。

資産の大半はインデックスに近い形で分散投資を行い、そのうえでいくつか確信のもてる銘柄を加える(余ったお金でマーケットゲームを楽しむ)

私はこの教えに基づき、リスク資産の大半(8割以上)をインデックスファンドで保有しています。余ったお金で趣味的に個別銘柄に投資していますが、いまのところインデックスファンドを上回る成績を収められていません。

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