【体験】銀行窓口は運用初心者に何を勧めてくるのか?

有休を利用して、SMBCコンサルティングプラザを訪問してきました。SMBCコンサルティングプラザとは、メガバンクの一角、三井住友銀行で資産運用の相談に乗ってくれる店舗のことを言うそうです。

ホームページによると、はじめての資産運用から一歩進んだ投資方法、ゆとりある老後の準備、大切な資産にかかわる税金の知識などをお気軽にご相談くださいとあります。

前々から金融機関の窓口がどのような(顧客の利益を無視した)提案をしてくるのか興味があったので、行ってみました。何の知識もなく売り手側に相談にいくと、何を勧められるのか?

SMBCコンサルティングプラザ(以下銀行)で接客してくれたのは、感じがよさそうな女性行員。相談室は銀行の窓口とは異なるフロアで、クラシック音楽が流れています。座るなり、コーヒーを出してくれました。

銀:今日はどのような運用相談になりますか?
私:運用のことについては初心者なので、まだ良く分かっていません。
同世代の人がどのような運用をしているのか、教えてください。
銀:30歳前後の方にお勧めのファンドがこちらのフィデリティ・米国優
良株ファンド
になります。

開始5分でいきなりファンドの勧誘。紹介されたのは、
購入手数料3.15%、信託報酬1.6%の高コストファンドです。
初心者にいきなり外株、いきなりアクティブです。

何故こちらの家族構成、職業、年収、いまの資産など、何も知らない
状況で特定のファンドを勧める事ができるのか謎です。
明らかに顧客の状況に合わせたファンドを選んでいるわけではなくて、
売りたいファンドを提案してきているだけでしょう。

私:このファンドが何故お勧めなんですか?
銀:優良企業を選別して投資していくファンドなので、長期的な資産の形成に最適なファンドなんです。
私:なぜアメリカなんですか?
銀:いまシェールガス革命によって、市場に勢いが出ているからです。
私:このベンチマーク(S&P500)というのは何ですか?
銀:ファンドが目標にしている指数のことです。

あ~、やっぱりシェールガスで押してくるのか・・・という感じ(笑)ファンドのチャートを見ると安定的?にベンチマークの値を下回っています。これならば、S&P500のETFを購入したほうが良いはずなのですがね。。。まぁ、そこを突っ込むのは止めておこう。

私:他にお勧めのファンドはありますか?

さー、何が出てくるのか・・・

銀:こちらの日興レジェンド・イーグル・ファンドもお勧めです。

購入手数料3.675%、信託報酬1.9%の超コストファンドです。
何でも去年の11月に発売され、人気沸騰だとか…
ということはまだ”何の実績もない”ファンドですよね(汗)

私:さすがにいきなり外株に投資するのは不安なので、初心者向けの日本株式ファンドはありませんか?
銀:こちらの日本高配当株オープンなどいかがですか?

購入手数料3.15%、信託報酬1.13%、3ヶ月決算型。。。

私:お勧めのポイントを教えてください。
銀:配当が高い株式で運用することにより、その配当を3ヶ月ごとに分配金として受け取れるんです。なので安心感が違いますよ。

分配金を受け取るのは税法上不利。それくらい行員なら知っているはずなのにそんなデメリットは一切説明してきません。

私:あまりリスクは取りたくないので、市場の値動きに対して平均的に推移するようなファンドはありませんか? (インデックスあるでしょ?)
銀:そうなるとこちらのファンドになりますね~

6資産バランスファンド成長型(ダブルウィング)
購入手数料3.15%、信託報酬1.41%

銀:こちらのファンドですと6つの資産にバランスよく投資していますし、状況に応じてプロの方が比率を調整してくれるので、結果として市場の動きに連動した成果が期待できます。

当然ですがバランスファンドはポートフォリオのバランスを取るだけで、市場平均との連動(バランス)とはまったく関係ありません。これは完全にミスリードです。商品知識がないのは明らか。

…と終始こんな感じです。また、投資信託ではありませんが、外貨預金や、個人年金などの勧誘もありました。途中すこし突っ込んで質問すると、その度に後ろに座っている主任級?の男性行員に確認するという感じ…

インデックスファンド外貨MMF円MMF個人向け国債等の説明や紹介は最後までありませんでした。実入りが少ないからでしょうね。もちろん銀行の実入りが少ない=顧客が有利な商品なので、購入を検討するなら、こちらが選択肢となります。

訪問してわかったことをまとめます。

・初心者は徹底的に高コストファンドを売り込まれる。
・担当者はプロでもなんでもない。接客態度は完璧でも、知識はお粗末。(販売ノルマが課せられている以上、仕方がない)
・リスクの説明は曖昧。メリットばかりを強調してくる。
・インデックスや外貨MMF、個人向け国債は勧誘されない。

やはりというか分かっていたことですが、ノルマが課せられている側にお勧めを聞いてもダメですね。。。相手は売りたいものを売ってやろう…しか考えていません。間違っても顧客の資産の安定的成長とか、リスクヘッジは考えていません。コンサルタントではなく、ただの勧誘販売員です。

後悔したくないのであれば、自分で勉強する。どうしても時間がなかったり、自信がないのであれば、販売側に利害関係のない専門家にきちんと報酬を払って(無料相談は絶対ダメ!)、お勧めを選んでもらう、セカンドオピニオンを取ってもらうことで防衛しましょう。

それも嫌ならば、黙って定期預金にするのが無難。わからないものについては手を出さないのが、一番です。

窓口販売はもう限界。ノルマ至上主義ではなく、成功報酬型にすれば少しはマシになると思うんですが、ビジネスモデルとしては成立しないのでしょうか?

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