読書感想文『インデックス投資は勝者のゲーム』

マネーリテラシー

インデックス投資の生みの親である、ジョン・C・ボーグル氏。古典的名著の改定版です。前々から知ってはいたのですが、先日ようやく読了することができました。

中身がやや難しく(内容が難しいわけではないのですが、言い回しが難しい)、初心者ではなく中級者向けかもしれません。描かれている結論自体は簡素、かつ簡潔であり、いつものボーグル節そのもの。結論としては、低コストのインデックスファンドを保有しつづけることを説いています。

●広く分散された低コストのポートフォリオを構築する
●流行に惑わされることなく、手堅い運用に徹する
●アクティブファンドの成績が市場平均を上回ることができない現実を知る
●コストに徹底的に向き合う(運用成績を確実に決める要素はコストだけ)

コストが低廉なインデックスファンドを購入し、それを持ち続けることが勝者のゲームにつながる唯一の方法であり、 それ以外の投資行為はせっかくの勝者のゲームを敗者のゲームにしてしまう愚行であると説いています。あまりにも結論が明確なので一種宗教的な物言い方に感じられますが、これらの結論は過去の統計や分析に基づく「常識」であり、最終的には常識的な投資をし続けたものに果実がもたらされるという話になっています。

最近、インデックス一辺倒の投資法について否定的な声を聴くこともあります。「ダメな会社にまで投資することになる」「市場が活性化しない」「非効率な市場ではアクティブファンドのほうが有利」などが代表的なものになるでしょうか。でもいつも思うのはそういう声がどこから聞こえてくるかというと、インデックスファンド以外を販売したいと思っている業界であったり、会社であったり、再現性のない極端な成功者からだったりすることがほとんどです。むしろ声高にインデックス投資だけではダメ!という主張を聞いていると、よほどの不都合があるのかな?と思えてなりません。

アクティブファンドでも優秀なものがあるのは確かです。ただ、それを事前に見抜くことは困難であり、また過去の投資成績は未来の成績を約束しません。そしてそんな優秀はファンド(インデックスファンドに成績で勝るファンド)が現れる確率は、まったく高くありません。

インデックス投資が万能とは思いませんが、投資対象としてはかなり合理的かつ無難な商品です。少なくとも、不確かな要素が多すぎるアクティブファンドを積極的に選択する動機にはなりません。インデックスファンドを投資の軸にしつつ、遊びの部分でアクティブファンドなり企業への投資をしてみるのが、投資資金が限られている一般庶民にとっての最善策だと思います。

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