私の資産運用におけるバイブル本は『投資戦略の発想法2010』です。この本には本当に多くのことを学びましたし、それこそ50回以上は繰り返し読み込んでいると思います。
ただ、残念なことにこの本は著者の都合上、改訂版が出稿される可能性はかなり低い。また、発売から10年ということもあるので、一部の内容が陳腐化してきたというか、時事ネタの項などについては読む必要性も薄くなってきました。今後もバイブルであり続けるでしょうし、投資の基本に立ち返りたいと思ったときに再読する可能性はあるかと思いますが、そういう機会が果たしてどのくらいあるのか…という思いもあります。
そこで今一度「もう再読しない」というつもりになって、精読してみました。大事なところをメモに取りなおし、備忘録として残しておきたいと思います。
なお本の構成が四部構成となっているため、部ごとに分けてメモを取りました(他に序章もあるのですが、全てが時事ネタなので読み飛ばしても支障なし)。メモにあわせて、今自分がその教えについてどう考えているのか、それを実践できているのかについて、コメントをいれていきます。
第一部(準備編)
収入に見合った支出態度を堅持し不要な借入をしない(分相応の生活を心掛ける)
今のところは収入に見合った支出を継続できています。ただし住宅ローン有り。
運用の基本は、Grow rich slowly(ゆっくりと確実に財産形成)
毎月、コツコツとできる範囲での投資を続けているので問題なし。
資産のリストアップ(棚卸)を行い、存在・根拠を確認する
月に1回、リストアップしています。
生命保険は貯蓄ではなく保障のための商品に絞り込む
その通りにしています。
財産形成の観点からは家を買うべきではない(借りるべき)
氏の教えに反して家を購入(住宅ローン有り)。本が出版されたときよりも金利が低下しており、また住宅ローン控除が拡大しているため、借入金利<住宅ローン控除額 という関係性になっているため、一概に不利とは言えないという考えです。ただし、金利の変動リスクがあり、またローン控除は10年限定なので最終的にはやっぱり買わないほうが合理的ということになるのは否定できません。これについては個人的に納得して購入したわけなので、切り替えていくしかないですね。
バランスシートの作成
過去に2回ほど作成しました。今後は、年に1回くらいは作成してもよいかもしれません。
モニタリングしすぎてはいけない
月1回。頻度をもう少し減らしてもいいかも。。。
生活防衛資金の重要性を認識する(出来れば2年間暮らしていけるだけの資金が必要)
生活防衛資金については2年分の生活費を確保済。ひと月当たりの生活費には変動があるので、今後も適正な額を確保できているかどうかモニタリングしていきます。
給与天引きでコツコツと貯める
毎月の給与から収入の2割を天引きで貯めています。今後も継続していきます。
ライフプランは毎年見直す
毎年、見直しをしています。
老後ばかりに注目して現在の生活を犠牲にしても、人生は楽しくならない
運用成績や貯金残高を気にするあまり、近視眼的にならないよう注意しています。
失敗は誰でもするから、どうでもいい⇒失敗から学ぶ⇒何もしないことが1番の失敗
耳が痛い金言ですね。人生の終盤で後悔するのは、失敗のあった人生ではなく、何もやらなかった人生というのはよく聞きます。リスクを過度に恐れるのではなく、リスクを受け入れてチャンスをつかんでいくという姿勢を持っていきたいですね。
コメント