国民民主党の氷河期世代支援策には素直に期待したい

時事(マネー系)

少数与党の現状により、国会でキャスティングボードを握っている国民民主党が氷河期世代を対象とした支援策を発表しました。

 

まずは103万円の壁の解消が先であるという指摘は多く、現時点ではなんらの政策実現もなしていないわけですが、支援策については素直に期待したいと思ってます。

ここでいう氷河期世代とは、2025年現在で年齢が42歳~51歳を指し、対象は約1680万人。主な支援策は以下の通りとなっています(HPより抜粋)

就職氷河期世代の固定イメージ(男性×非正規)の払拭
①就職氷河期世代の実態調査と政府施策の検証

就職氷河期世代を中心とする中高年層の年金不安への対応
②厚生年金の「過去遡及納付」と「最低保障年金制度」の構築

就職氷河期世代に“履歴書と面接を入口としない採用”を
③国主導によるソーシャルファームの全国展開 <民間企業採用促進>

就職氷河期採用凍結による人材の世代不均衡是正
④公務員採用を拡大 <公企業採用促進>

就職氷河期世代のリカレント・リスキリングに生活支援で伴走
⑤求職者ベーシックインカムの導入

切実な就職氷河期世代の親介護問題
⑥ビジネスケアラー支援策の充実

 

文言だけ見れば抽象的なものが多いですが、リンク先のHPには政策の詳細版も掲載されているため、いわゆるマニュフェストのような単なる目標や意気込みに留まっていないところは評価できます。

私個人としても氷河期世代に位置しており、いまはなんとか安定した生活を送っているものの、振り返ってみれば運の要素も強かったと感じます。

この支援策の中で考えるとすれば、個人的には②厚生年金の「過去遡及納付」と「最低保障年金制度」の構築の実現を期待したいですね。細かい記録は覚えていないのですが、20代のころの年金納付に対して、未納の部分があったような気がします。いまは遡及して納付することができる余裕も生まれたので、今度の年金定期便をチェックしてみようと思います。

文言だけをみると見ると対象は厚生年金(2階部分)の部分に限られており、国民年金(1階部分)については触れられていませんが、厚生年金保険料には国民年金保険料も含まれていると解するのが一般的だと思いますので、これが実現すれば国民年金についても遡及納付できることになります。

氷河期世代の支援策については、”遅きに逸した”という声も根強いですが、なにもやらないよりは絶対にマシなので、素直に応援していきたいと思います。

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