北海道夕張市。
炭鉱が閉山し、基幹産業を失った後、人口流出と民間資本の撤退、そして無駄な箱物とその維持管理費で財政がジリ貧となり、最終的には自治体そのものも財政再建団体に転落しました。
数年前の話ですが、現実に日本で起きている出来事です。
幸いなことに夕張(2007年)以降に、財政再建団体に転落した自治体はありません。ですが、予備軍は自治体の規模に関係なく、全国各地に点在しています。
実際に財政が破綻するとどのような影響がでるのか?
夕張に起こった事実をまとめてみました。
※一部、破綻前からの事象も取り扱っています
あらかじめ知っておくことで、具体的なイメージを掴むことができます。
そしてそれが、今後の対策を立てる上で役立つはずです。
まさに生活が激変してしまいます。
こうなってしまうと引っ越すしかありませんが、逃げられる人ばかりではありません。持ち家がある
ひとはもちろん、生活弱者である人ほど、動けないという事情がありますので、簡単に街を見捨てることもできません。
自治体も都市間競争の時代です。魅力ない街に人は寄り付きません。企業と同じ視点で、自社(自分の街)の商品(街の特色)を厳しく消費者(住民)に選別される時代です。
国の破綻についても議論されることはありますが、個人的にはそういう最悪の事態に陥るにはまだかなり距離があると思ってます。反対に、自治体の破綻については今後も普通に発生するだろうなという感じがします。
どの数字で判断するかは迷うところですが、一般的には実質公債費比率が妥当でしょうか(もちろん数字だけで判断するのも危険)
公債費による財政負担の程度を示す数字ですが、この比率が18%を超えてくると、国の介入が入るそうです(起債発行の制限)なお35%を超えると、事実上の財政破綻とみなされます。
参考までに上位10都市と、下位10都市を掲載します。下の方の街に住んでいる人は要注意。他の地域の人以上に、行政のカネの使い方に目を配る必要があります。
引用はこちらから。
<上位10都市>
<下位10都市>
ちなみに私の住んでいる自治体は、500番台という微妙な順位でした。
順位だけが全てではありませんが、自分の自治体の順位くらいは知っておいて損はないと思います。
コメント
下位10都市が北海道,青森と近畿地方に偏在しているのは何か理由があるのですかね。。
>Zさん
確かに北海道、青森、近畿に固まってますね。。。
泉佐野市なんかはよくニュースで流れてますし。