【塵は積もっても吹き飛ばされる】貯金と投資はできるときに一気にやる

毎月少しずつでもいいからお金を残し確実に貯蓄していく。一見すると正しいように聞こえますが、これではいつまでたっても貯まりません。

月3,000円残したところで、1年で36,000円、10年かけても36万円。仮に月1万円だとしても、10年で120万円。大金には違いありませんが、大企業のボーナス1回分に過ぎません。

リスクを取ったうえで運用が割と好調（例えば毎年５％）に回ったとしても、前者は46万円、後者は154万円。もちろん元本割れする可能性もあります。

極端な節約家、倹約家であればともかく、これでは全くもってどうにもならない。どう考えても結婚資金、教育資金、住宅資金、老後資金など、人生における主要な費用を工面できません。

塵は積もっても塵のまま

稼ぎにもよりますが貯蓄はチマチマとするのではなく、最低でも手取りの2割、基本は3割、余裕があるのであれば5割以上の水準で一気にガッツリやるべきです。

昇給、昇格しても生活水準を上げずに家計を律していけば、できないことはありません。できないのであれば、収入を増やす手段を考えるか支出を削るしかないという話です。

資産形成において「塵も積もれば山となる」は効果なしと割り切るべきです。少しずつスコップで砂を積んだところで、何かあれば一気に吹き飛んでしまうのがオチです。

それよりは重機を総動員するイメージで一気に積み上げ、固めてしまったほうがいい。

個人的な経験に基づく感想ですが、100万円を貯めるまではなかなか苦労しますが、1,000万円を超えるあたりから今度は簡単に減らなくなる気がします。そしてその水準までくれば、不本意な借金とは無縁になるしひと財産築いたという自信も出てきます。

世間の心地よいアドバイスには耳を傾けないほうがいい

世の中、専門家から素人までみんな好き勝手なことを言います。

「若いうちは貯金よりも経験」「できる範囲でコツコツすればいい」「今の生活に支障がない程度で」「子育て中はおカネがかかるから」「都会は家賃が高いからどうしても」…云々。

1つ1つの発言自体には悪気がなくても、発言者の立場に依存したポジショントークかもしれないし、適当に言っているだけかもしれません。共通して言えることは、だれも自分の発言に責任を取るつもりはないし、実際に取れないということ。

社畜といわれようがとにかく働く、無趣味を貫く、娯楽は一切排除する、時間の無駄と言われようが通勤に時間をかけて家賃は激安にしておく。極端でもこういうストイックな発想ができる人のほうが結果は出せるはずです。

結果を出しやすい人の例

不利な状況からの逆転実例はいくらでも見つかる

私はブログの相互リンクを通じて、いつもいろいろと勉強させてもらってます。

中には私よりも稼ぎが少ないと思われる人、私よりも若い人、私よりも投資歴が浅い人もいるわけですが、積み上げている資産だけを見れば、私よりも遥かに多い人が大勢います。

つまり、不利な状況からの逆転の実例はいくらでもあるのです。

問題は頭ではわかっていてもその方法論がわからない！ということ。それでも今はネット上に方法論がいくらでも紹介されています。ぜひいろいろな投資ブログを見て（安全のために長期投資を前提としている人を推奨しますが・・・）、勉強してみてください。