2日連続で不動産ネタです。
前回は住宅ローンの金利がついに上がり始めたということを書きましたが、そうなってくると単純にこれから住宅を購入する人は手が出しにくくなってきます。過去10年、価格の上昇傾向は続いていたものの、低金利は維持されていたため、ローン自体は組みやすいという環境でした。
これからは価格も金利も上がっていくという未来になるかもしれません(本来であれば、金利の上昇は販売価格を下げる方に働くはずですが、各種の物価高騰や海外からの需要も旺盛なため、単純化できなくなっています)
買えないのであれば無理して買わずに賃貸でも…と思いたいところですが、賃貸市場は一人暮らし用の1R~1LDKが中心で、3DK以上のファミリータイプはなかなかありません。また、あったとしても賃料も上がっています。
実例を1つ。
下記は物件サイトの賃貸募集画面ですが、この物件の家賃は21万円となっています。敷金礼金は2か月となっており、仲介手数料や前家賃を含めると初期費用として100万円以上がかかる計算。
この物件、実は私が住んでいるマンションそのものです(もちろん部屋は違います)。
たしか5年ほど前に興味本位で自分の家を賃貸に出したらどのくらいの家賃が期待できるのか調べてみたことがあったのですが、そのときは月額15~16万円という相場観でした。過去5年間で5万円も上がっています。
内心、こんな家賃で誰が借りるの?と思ってます。特別に広い部屋というわけでもなく(約70㎡)、都内でもありません。不動産屋に聞いてみると、純粋に高収入ということは少なく、家賃補助が手厚い会社に勤めているパターンや、借上げ社宅として契約するようなケースが多いとのこと。DINKSにも需要があるのかもしれません。
便乗値上げとは思いませんが、一昔前の感覚では都心の一等地でもなければ年々家賃が上がるということは考えにくいことであり、むしろ築年数の経過により下がる方が自然でした。
ファミリータイプは出物が少ないため、競争が働いていないのかもしれませんね。
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