相場が好調な今だからこそ生活防衛資金は2年分・氷河期世代の危機感

預金・債券・社債

日経平均7万円突破が印象的ですが、最近の相場は非常に好調です。

新NISAの追い風もあり、オルカンやS&P500を中心に資産を大きく増やした人も多いのではないでしょうか。

相場が好調な時期は大半な人が強気になります。現金はもったいない。 もっと投資に回した方がいい。生活防衛資金は、生活費の3か月分もあれば十分。それ以上確保していても資金効率が良くない。

確かに理屈としては正しい部分もありますが、私は市場の動向とは関係なく、一貫して、生活防衛資金として生活費の2年分を確保しています。

投資効率だけを考えれば非合理かもしれません。

それでもそうしているのは、氷河期世代としての経験、リーマンショック時の記憶、そして家族を持つ立場が大きく影響しています。

スポンサーリンク

氷河期世代の私は「最悪のケース」を考えてしまう

私は氷河期世代です。ど真ん中ではありませんでしたが、それでも就職活動の厳しさを経験し、景気が悪化すると雇用環境がどうなるかを肌で感じてきました。

そのため、

  • 会社は永遠に安泰ではない
  • 収入は突然減ることがある
  • 景気はいつか悪くなる

という感覚が染みついています。

世代ひとくくりにするのは強引ですし、経験してきた境遇や、性格的な要素もあるかと思いますが、悲観的というより、防衛本能に近いものかもしれません。

よって雇用環境、投資環境が極端に悪くなることを想定するクセが身についてしまっており、よって生活防衛資金も保守的な生活費2年分を確保してきました。

リーマンショックで学んだ「会社員も安全ではない」という現実

私が生活防衛資金を厚めに持つ最大の理由は、リーマンショックの経験です。

当時、幸いにもリストラには遭いませんでした。

しかし、

  • 給料カット
  • ボーナスカット

は実際に経験していますし、リストラ(実際には解雇されるというよりも、自主都合退社に仕向けられるパターン)された中高年も間近で見てきました。

今振り返れば雇用が維持されていただけでも恵まれていたと思います。それでも、収入が減っていく状況は想像以上に精神的な負担がありました(当時は貯蓄がほとんどゼロです)

会社員だから安定。そんな考え方は当時簡単に崩れ去りました。

当時学んだのは、正社員とはいえでも、「仕事があること」と「十分な収入があること」は別問題だということ。失業しなくても、収入が大きく減ることは十分にあり得ます。

だからこそ私は生活防衛資金を厚めに持ちたいと思うようになりました。

 

家族がいるとリスク許容度が下がる

もう一つ大きいのが家族の存在です。独身時代であれば、また自由度が高い20代であれば、多少無理をしても何とかなるかもしれません。

自分の身1つであれば、選択肢は無限ですし、健康さえ確保できていれば、多少のムリもできます。

しかし家族(特に子供)がいると話は変わる。住宅費。 教育費。 日々の生活費。単純に守るべきものが増えますし、自分一人だけ何とかすればよい…が通用しなくなるからです。

株価暴落と収入減少が同時に起きたら家族の不安は一気に高まりますが、生活防衛資金2年分があることで、「最悪の場合でも当面は大丈夫」と説明できます。

この安心感は資産額以上の価値があると感じています。

生活防衛資金の本当の役割は「時間を買うこと」

生活防衛資金は単なる現金ではありません。「人生をリスタートするための時間を買う資金」だと思っています。

もし会社を辞めることになったら。
もし病気で休職することになったら。
もし家族の介護が必要になったら。

そんな時に生活費が数か月分しかなければ、すぐに次の行動を決めなければなりません。

しかし2年分あれば、だいぶ余裕が出てきます。

  • しっかり休養する
  • 転職先を吟味する
  • 資格取得に挑戦する
  • 家族との時間を優先する

焦らずに考えることができますし、なにより第三者から足元を見られることがなくなる。私はこれこそが生活防衛資金の最大の価値だと思っています。

生活防衛資金の置き場所は個人向け国債10年変動型

生活防衛資金については、元本の確保と流動性の確保が重要。流動性の観点からみれば、普通預金に置いておくのが1番ですが、私の場合は個人向け国債10年(変動型)運用しています。

理由はシンプルに

  • 元本の安全性が高い
  • 金利上昇に対応できる
  • インフレ耐性がある
  • 必要時には換金できる

流動性、安定性、インフレ対応力を考えると、現時点では個人向け国債10年変動型が最もバランスの良い選択肢だと考えています。

まとめ・守りがあるから攻められる

生活防衛資金は少ない方が資金効率は上がります。

しかし、投資は効率だけで続けるものではありません。私は氷河期世代として景気悪化の怖さを知っています。リーマンショックでは給料カットとボーナスカットも経験しました。

加齢や家庭を持ったことも影響し、リスク許容度も下がってきました。そのため、生活防衛資金は生活費の2年分を確保しています。そして、十分な生活防衛資金があるからこそ、暴落時にも慌てず投資を続けられると思っています。

好調相場が続く今だからこそ、私は改めて生活防衛資金の重要性を見直しています。

コメント