コロナ過の中、自宅近隣の図書館も閉鎖されていたのですが、先日ようやく再開となりました。
久しぶりに運んだ中で手に取ったのが、下記の本です。
やや古いですが、大変参考になる本でした。
自分の資産運用歴は10年を超えてきたので、ノウハウを学びたい!!というよりも、、どのくらいの自分の中で実践している節約術が、どのくらい当てはまっているか!?というところに着眼点を置いて読んでみました。
本書の網羅的な内容ではなく、気になったフレーズについて書いてみたいと思います。
大切なのは支出のコントロール
本書では支出をコントロールすることの重要性が強調されています。コントロールする上で実践すべきこととして、以下6項目が具体例として推奨されています。
①総資産残高を見える化する(月次管理)
②月次の増加目標を設定し実績との乖離を見える化する
③リスク資産も時価評価する
④エクセル上でグラフ化する
⑤給与の一定額を積み立てる ※月収の10%~25%
⑥家計簿/貯金箱/お小遣いの設定は不要(①~⑤が実践できていれば十分)
②月次の増加目標を設定し実績との乖離を見える化する
③リスク資産も時価評価する
④エクセル上でグラフ化する
⑤給与の一定額を積み立てる ※月収の10%~25%
⑥家計簿/貯金箱/お小遣いの設定は不要(①~⑤が実践できていれば十分)
私の場合は、2番目の「月次の増加目標を設定し実績との乖離を見える化する」という部分以外は、すべて実践済みでした。
増加目標の設定は…どうなんでしょうね。リスク資産の比率が大きいとそれこそ資産の伸びは市場次第なので、自分はあえて設定する必要はないかと思います。
無リスク資産に限って言えば、目標を立ててもよいかもしれません。
賃貸と持ち家の損得勘定
資産運用界の神学論争と言っても過言でもないテーマです。
ポジショントークが取られやすいですし、実際の損得には様々な要素が絡んでくるので、(なんらかの傾向はあるかもしれませんが)誰にもわかりません。
結局のところ、どちらを選ぶかは金銭的な損得に基づく判断ではなく、生活全般にかかわる価値観から導くものとしています。確かにその通りですね。
私はどちらかというと賃貸派ですが、結局のところ普段の生活や家族のことを考えて持ち家を購入しています。しかも著者が大反対している長期の住宅ローンを組んで(笑)
自分でいろいろと検討を重ねたうえでの選択であるので後悔はありませんし、住宅ローンを組んでしまった限りはその中でどのような資産運用をしていくのかを模索していくしかないわけですから、それ以上でもそれ以下でもないと思います。
毎月の必要生活費(夫婦+子ども2人)
我が家と同じ家族構成(夫婦と子ども2人)のパターンで、毎月の必要生活費の例が挙げられていました。参考までに自分の家計と比較してみます。
▼書籍掲載例(左)と実際の家計(右)
住居費 | 100,000 | 116,000 |
教育費 | 23,000 | 20,000 |
食費 | 45,000 | 35,000 |
お小遣い | 15,000 | |
水道光熱費 | 15,000 | 13,500 |
通信費 | 11,000 | 10,200 |
被服費 | 11,000 | |
外食費 | 10,000 | 8,000 |
教養娯楽 | 8,000 | |
保険料 | 7,000 | 7,000 |
交通費 | 7,000 | |
医療費 | 3,500 | |
日用雑貨 | 5,000 | |
家具家電 | 4,000 | |
嗜好品 | 4,000 | |
理美容費 | 4,500 | |
雑費 | 2000 | 20,000 |
合計 | 275,000 | 230,000 |
実際の家計には予算化されていない臨時支出的なもの(もあるので一概にはいえませんが、それを差し引いてもおおむね、書籍の掲載例と同じような支出に抑えられていると感じます。
本に書かれているのはあくまで最低の生活費例なので、少なくとも著者的には慎ましい生活をできていることになりますね。
本で紹介されている数字ですが、この水準の支出を続けた場合、年収が400万円程度あれば十分に貯蓄を確保できることがわかります。
年収400万 → 年間貯蓄 70万 貯蓄率 18%
年収500万 → 年間貯蓄 170万 貯蓄率 34%
年収600万 → 年間貯蓄 270万 貯蓄率 45%
都会は家賃が高い、専業主婦は贅沢、子どもがいるとお金がかかる…は確かにそうですが、生活水準をそれほど上げなければ、「無理」なことでも「無謀」なことでもないことがわかります。
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