ダウンサイドリスクとは、資産運用に失敗したときに考えられる最大限の損失をいいます。株や債券の期待値は長期的に見ればプラスですが、必ずどこかでイベント(バブルや恐慌)が発生します。
自分の運用ポートフォリオのダウンサイドリスクについては、想定しておかなければなりません。そのリスクが許容できるものでなければ、安全資産の比率を増やすべきです。
私の場合は、最悪な事態を以下のように想定しています。これらが同時に襲ってくるときが、ダウンサイドリスクという位置づけです(この最悪な事態にインフレは考慮しません)
① 株式の評価額が50%落ち込む
② 債券の評価額が25%落ち込む。
③ 円高が1ドル70円まで進む
④ その他の資産の評価額が50%落ち込む
② 債券の評価額が25%落ち込む。
③ 円高が1ドル70円まで進む
④ その他の資産の評価額が50%落ち込む
現在の各アセットの評価額に、上記の条件を組み込んで再計算してみたところ、これらが同時に起こった場合のリスクは約22%でした。計算上は最悪な事態がきても、今のアセットであれば、損失は2割で済むと考えられます。
この数字を大きいと見るか、小さいと見るかは人それぞれ。
自分の場合は、30%までであれば許容できる範囲です。逆に、住宅ローンや教育資金を抱えている家庭や、不安定な立場の雇用に置かれている方は、このリスクは厳しいでしょう。運用期間に余裕が無い50代以降の方なども厳しいですね。
ダウンサイドリスクを30%まで取れることを想定すれば、もう少し現状のポートフォリオを「リスク資産」向けに変えても大丈夫ですので、安全資産4割、リスク資産6割という結論を得られます。
ダウンサイドリスクは、小さいほうが良いとは限りません。
リスクが小さすぎるとリターンは狙えませんし、資金の大半を預貯金や国債で腐らせてしまっては、投資効率が悪すぎます。時間が有限である限りは、「機会費用」も意識すべきです。
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