【医療保険】貯蓄が間に合わない人が仕方なく入る保険

保険関係

最近、保険の勉強にハマッてます。

あまり知らなかった分野なので保険に関する本を読んでいると、いろいろな発見があります。

率直な感想ですが、金融商品の中では最悪なブラックボックス商品という印象です。

そもそも経費率(手数料)が公表されていませんし、どのくらい資金が集まっているのかも、どのくらい支払いに当られたのかも契約者には分かりません。投資信託にもボッタクリ商品がいろいろとありますが、すくなくとも仕組み自体は優秀だなぁ…と思います。

まだ勉強をしている過程なのであまり確信めいたことは言えないのですが、1つわかったことは、自分にとって医療保険は高い確度で不要なのではないかということです。

そもそも公的保険(健康保険)がかなり優秀です。最初は気づかなかったのですが、調べれば調べるほど最強の医療保険は健康保険だということがわかってきました。

まず、窓口の負担が3割で済むこと(7割は保険から補填されます)。そして傷病手当金制度によって、休職中の収入が保証されていること。また、高額医療費制度のおかげで月々の自己負担に上限がかけられ、負担が軽減されること。一般的な負担は、最初の3ヶ月間が8万強、その後(4ヶ月目以降)は上限が44,000円で固定されます。

それに健康保険には、健保組合独自の給付制度がある場合があります。

付加給付というもので、法律で定められている給付に上乗せして支給されるものです。この給付の存在はいままで知りませんでした。

ただし、給付があるかないかは保険組合によって異なります。また給付がある場合であっても、給付内容に差があります。

この付加給付が実にすごい。
例えば下記のサイトを見てください(サントリー健康保険組合)
http://www.suntorykenpo.or.jp/shiori/byoukikega/kougaku_kyufu.html

なんと社員の自己負担は2万円で固定です。それ以上部負担は付加給付、つまり健康保険組合から支給されます。

1ヶ月の医療費の上限が2万円で固定されるということは、1年間同じことを繰り返したとしても24万円の医療費で済むという事です。この金額を見ると医療保険など考えなくても貯金で賄えるんじゃないか?という疑問が沸いてきます。

もちろん差額ベット代とか先進医療とかそういうものは対象にはなりませんが、そもそもそんなに入院させてくれないわけですし、先進医療を使っている人の割合はどの程度あるのか?ということを考えてみても良いのではないのか?と考えることは、決して的外れではないでしょう。

あくまで個人的な見解ですが、100万円も用意できれば医療保険は不要なのではないでしょうか。

念のため職場の保険制度を確認してみると、さすがにサントリーほどに充実した付加給付はありませんでしたが、付加給付制度自体はあるようですし、傷病手当金も1年~1年半までは保障されているようでした。

医療保険は、病気に備える為の貯金が間に合わない人、あるいは入院中の収入に不安がある人が(貯蓄ができるまでの時間稼ぎのために)仕方なく入る保険なのではないかと思います。

皆様はどう思われるでしょうか?

コメント

  1. のぼり より:

    こんにちは。
    保険は「住宅」「老後」「教育」に次ぐ大きな支出を伴いますので重要ですよね。
    例えば家族合計で毎月2万円を支払いっており、保険料を40年間払い続ける場合は約1,000万円の買い物をしたことと一緒になります。
    余裕でベンツの新車が買えるわけです。
    月々XXXX円のみ!というようなCMにより、そのような大きな買い物をしたという意識があまり普通の人々には無いのが保険の怖いところですね。
    monorisさんの仰るとおり、日本の社会保険制度は想像以上に充実していますが、そもそも社会保険制度を理解しないまま保険に加入している人が多いように思います。むしろ殆どの人はそうですね。
    私の会社でも実際は健康保険組合からの補助があり、サントリーさんのように2万円で済みます。
    また、以外とご存じでないのは「総合福祉団体定期保険」です。
    例えばうちの会社ですと、仮に障害が死亡した場合は、「業務外」の死亡であっても最低2,000万以上の保険金が健康保険組合から支給されます。
    それを知らないまま定期死亡の保険に加入している人が殆どです。
    民間の保険に加入する前に、国の保険制度や会社の保険制度を理解した上で、必要な民間保険に加入するべきだと私は思います。
    あ、、こんな長いならブログに書けますね。笑

  2. アフロ より:

    monorisさんこんにちわ。
    小生は医療保険いらない派です。
    と、言ってもうつ病になってしまいましたが(笑)
    人間の日々の生活は10000のうちの9999に属してます。
    その1のリスク為に過剰にお金をかけるのはどうかと思います。
    何よりも投資する事が「保険」であるとも考えられますしね。
    今日もコツコツと「保険」を積みあげております。
    そうそう、monorisさんを見習って銀行の投資相談窓口に行ってみました。シェールガス等テーマ型ファンドを推奨されました(´・ω・`)今の流行が良く分かります。
    今度ブログにエントリーしようかと思います。
    楽しみにしておいてください。

  3. weeken より:

    生命保険会社に勤めていますが正直、単純な医療保険は100万円なくなっても大丈夫なお金があれば不要だと思います。
    ただ、なぜ保険の手数料率や経費を知りたがる方が最近はいらっしゃるのでしょうか?
    投信等、手数料率を公表している金融商品は基本的にブローカレッジであり売り手はリスクを負担していません。なので手数料率も公開せずに何を判断材料にしたらいいの?ってことから公表&薄利で当然だと思います。
    ただ、保険会社はアンダーライティングであり売り手(引受保険会社)はリスクを負担しています。
    引き受けるリスクは各社違うわけですから、原価を公表しちゃったり、十分なプレミアムを受け取れなかったら商売あがったりです。
    また保険は購入窓口によらずに同一の保険料を受け取り、同一の保険金を支払います。そのためブローカレッジでありながら手数料の多寡は顧客の契約内容に影響しません。
    なので代理店においては「保障内容に納得できる提案か」
    もし納得できれば、契約にあたり「保険会社にリスク負担能力が有るか。契約が将来履行されるか」
    が大切ではないかと思うのですが…

  4. monoris より:

    皆様貴重なご意見、ありがとうございます。
    とても参考になります。
    保険についてはいろいろと勉強中で、自分なりの結論をまとめているところです。
    考えていることを整理する為にも、保険をテーマにした記事についてはこれからもちょくちょくアップしていく予定です。

  5. ケンシロウ より:

    はじめまして!
    ちょくちょく参考に見させていただいています。
    投資を現に実行する大きなきっかけを作ってくれたのは、当ブログでした。
    さて、保険については、私も”不要派”です。この場合、医療保険ですね。
    今日も、学資保険のことで、保険の相談に乗っていただける窓口に行ってきました。
    そこで話の流れで医療保険に入っていないことを話したら、最後の最後に、医療保険に入ることも比較検討を進められました、そのときの切り口は、退職後にかかる大病や長期入院に対しての費用工面のため、というものでした。
    老後という、かなり先の不透明で漠然とした不安をくすぐられる話であり、とにかく入っとけば安心だな、という気持ちにさせられかけました。
    健康保険等の制度の正確に理解し、検討しようと思いました。
    ちなみに、リスクへの基本姿勢としては、発生する確率の高低も大事だが、発生確率が低くても発生した時の被害が大きいものへの備えのほうがより重要ということを、つい先日の講習会で教わりました。ご参考までに。

  6. monoris より:

    >ケンシロウさん
    >ちなみに、リスクへの基本姿勢としては、発生する確率の高低も大事だが、発生確率が低くても発生した時の被害が大きいものへの備えのほうがより重要ということを、つい先日の講習会で教わりました。
    これは確かにそうですね。だからこその保険ですし。逆に、発生確率が高いもの、予測できるものについては貯金で用意するのが妥当だと思うようになりました。