【再読】おカネは寝かせて増やしなさい

書評(マネー系)

インデックス投資家及び投信ブロガーとしても先駆者である水瀬さんの著書です。最近、ふと書棚を整理しているときに内容を復習したいと思い、再読しました。

実はこの本の書評というか感想を書くのは2回目です。発売直後に読んだときの感想とは別に、改めて読み返したことで気付いたことを記したいと思います。

1回目の所感はこちら

 

 

投資家の目線に立った貴重な一冊

資産運用の本は業界の関係者や専門家の解説本や指南本が多く、またあったとしても再現性の低い投機的なものが多く、実際に手堅い投資を実践している方の本が少ないのが現状です。少ないというより数年前まではほとんど見かけませんでした。

そんな中で本書は先日紹介させていただいたナイトウォーカーさんの本とともに、投資家目線に立った数少ない運用実践本です。

投資家目線なので、売り手側(金融機関)が書いてほしくない、それを言われたら困る…こともしっかりと書かれています。

また本書は書かれている内容は具体性、再現性が高く、「何をやればいいのか」という手順や、「おススメの商品」まで明確に書かれているところが親切。

小難しいことをなんとなくわかった気にさせるような本も多いのですが、この本にはそういうところがないので読み手側の解釈によって結論が変わってしまうようなリスクもありません。

 

最終章の「出口戦略」は必読・本書を参考に自分なりに考えてみる

本書に紹介されている出口戦略を参考にして、以下の要点で自分なりの考えをまとめてみるのが良いかと思います。

 

・出口の定義
・出口までの過ごし方(ポートフォリオの変化など)
・出口となる時期の見通し(いつから資産を取り崩すか)
・出口の抜け方(金融商品の売り方・売る順番・売る金額)
・出口を抜けた後の過ごし方

 

著者が主張しているように出口の最適な時期(評価額が上がっているとき)を予想しようと思ってもできるものではありませんから、あまり細かく突き詰めても効果は???です。

 

私も本書を参考に、自分なりの出口戦略を再検討してみたいと思います。

 

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