先月の末になりますが、コロナに罹患した場合に一時金が支払われる保険に加入してみました。
加入したのは以下の保険です。
保険の内容は単純明快で、コロナに罹患すれば一時金として5万円が支給されるというもの。保険料は3ヵ月で500円、6か月で1,000円です(2月10日から保険料が3倍に上がってます!)
個人的にいま流行しているオミクロン変異株についてはただの風邪というか、インフルエンザと同程度かそれ以下の症状ですむと思っているのですが、いまだに2類感染症に位置付けられているため、今後も法律が変わらない限り、個人レベルはともかく世間全体の警戒心は変わらないと思ってます。
そして当然かもしれませんが、オミクロン株が流行りだした年明けから、保険への加入件数が急増しています。
私は元来、保険についてはどちらかというと否定派です。最低限の定期保険(子どもが小さい場合のみ)、損害保険(自動車、火災、個人賠償)だけ加入すれば十分であり、余計な保険料を払うくらいであれば、その分を預貯金で備えたほうが合理的という考えです。
ではなぜ、今回はこの保険に加入したのか?
この記事では私が加入した理由について、深堀りして説明していきます。
加入してみた理由6選
期待値が保険料を上回っていると考えられたから
私が加入を検討した1番の理由がこれです。
ゲームに例えるのは良くないですが、この保険商品には勝てる(罹患したくはありませんが結果的に勝ってしまう…)可能性が高いと感じたからです。
自分自身の生活スタイルを振り返ってみると、残念ながら世間全体を見渡した場合に平均的な人よりも感染を被る可能性が高いことが明らかでした。
◆ 相変わらず満員電車で通勤している
◆ 職場の感染対策が杜撰
◆ 職場ではデスクワークが中心で、換気に限界あり
◆ 職場で感染者、濃厚接触者が多数出ている
◆ 業務上、不特定多数の人間と会う
◆ 子ども経由の感染が考えられる
◆ 人口密度が高く、感染者も多い地域に居住している
消毒、マスク、うがい、ワクチン接種とできることはしていますが、罹患するかしないかはもはや運ゲーであって、自助努力を超えているところにあると思ってます。
分子:感染者数 2万人(東京1.5万人+千葉0.5万人)
そうすると期待値は 50,000×8.6% = 4,300円
そして上記のような補正(感染を防ぎずらい生活環境)を加味すると、期待値が保険料を上回る可能性がそれなりにありそうと判断しました。
実際の損益分岐点はもっと複雑な計算式が使われるはずですが、そこまで細かく考えなくても直感的にこの感染者数だとこの保険が維持できないことがわかりますよね。。。
なので、保険会社のほうもこりゃダメだ…となったわけで。
保険会社のほうで感染者数がピークアウトする予想を立てている、あるいは広告効果と割り切っているのどちらかだと推測します。
加入手続きが簡単
スマホ完結で保険に入るのは初めてでしたが、簡単手続きは超簡単です。
・マイナンバーカードを撮影して添付する
・PayPayで決済する
手順は以上の3つしかなく、5分とかかりません。細かく約款をチェックする必要もなく、どんな時に支給されるか(されないか)を確認するだけで十分です。
この手軽さは世代を問わず受けると思います。
支給要件のハードルが低い(入院ではなく陽性判定でOK)
他社の保険も一通り検討してみましたが、給付金の支給要件が入院であるものが多い印象です。
入院するほどの症状になるのかどうかがわからない、そもそも入院できるかどうかがわからない…という不確定要素があるので、その辺を考えると面倒な保険になってしまいますよね。
たとえ給付金の額が10万円になっていたとしても、実際にもらえなければ意味なしです。
保険料が低額&定額でわかりやすい
なんといっても3カ月500円、6か月で1,000円です。でした
ハッキリ言って、忘れてもいい金額!
1回コンビニに行くのを我慢すれば、誰でも捻出できる金額です。
そしてよくある医療保険のように年齢、性別、健康状態などで保険料がかわることもなく、わかりやすい!
加入要件は保険会社が指定する職種(エッセンシャルワーカー)であることのみであり、事細かく一覧にまとめられていますので、該当非該当を迷うこともありません。
保険の行く末に興味があった
加入当時、コレは近いうちに値上げか販売停止になると思いました…
上記で説明した通り、どう考えても採算が合わないだろう…と。
実際に採算が合わなくなって値上げに踏み切っていますが、私の予想では2月10日(実際の値上げ日)ではなく、2月1日から値上げ、もしくは一時的な販売停止になると思ってました。
実際にはコチラの保険が値上げになっていましたね、、、
感染時の療養モチベーションアップ
完全にオマケ要素ですが、これも多少は加入をする要素になりました。。。
症状は大したことがなくても一定期間は自宅療養を迫られるわけで、それなりに不自由になることは否めません。また、療養期間中の仕事がどれだけ溜まっているか…と考えると、正直、滅入ってきます。
感染したら大変ですが、療養期間が明けたらちょっと贅沢をしてやろう!と考えれば、療養中のモチベーションも上がるかと思います。
コロナに保険で備えるのは本末転倒
加入しておいてなんですが、コロナ保険は本来の保険の目的からは完全に逸脱している商品ですね。
5万円の給付金がもらったところで生活が変わるわけでもありませんし、そもそもコロナについてはいまのところ検査も入院も公費負担なので、医療費を負担することもありません。
もちろん仕事を休むことになるので減収になる可能性はありますが、有給や(会社によっては)特別休暇をつかって対応できますし、勤め人であれば傷病手当金の対象にもなります。
入院して医療費以外の多少の経費が掛かったとしても、保険でどうしても備えないといけないものかといわれると、そんなことはないはず。
ネット上ではコロナ保険がホケンではなくクジになっているという指摘もありますが、まさしくその通りで、言いえて妙だと思います。若い人を中心に、給付金目当てに感染しようとするモラルハザードも考えられます。
射幸性がある点、モラルハザードを助長する点から、ゆくゆくは当局から指導されそうな予感が…
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