世界遺産検定マイスター合格から一年・認定講師になるまでの記録

雑記(プライベート)

資産運用では「投資」という言葉を毎日のように使っていますが、投資の対象はお金だけではありません。時間や経験、そして自分の興味に対して投資を続けることで、思いもよらない形で人生が広がることがあります。

今回は、いつもの資産運用や家計管理の話から少し離れた雑談です。

私は趣味として世界遺産検定の勉強を続けており、約1年前にマイスター試験に合格しました。そして先日の話になりますが、「NPO法人 世界遺産アカデミー認定講師」として登録されました。会社員として働く私にとって、この肩書きは本業とは直接関係のないものですが、だからこそ自分の違った一面を演じることができるツールとしては良かったと思います。

今回はその経緯や研修で感じたこと、そして「趣味への投資」が会社員以外の肩書きを連れてきてくれたという実感について書いてみたいと思います。

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世界遺産認定講師とは?

「世界遺産認定講師」という名前を聞いても、あまり聞き慣れない方がほとんどだと思います。

これは、NPO法人 世界遺産アカデミーが運営している認定制度で、一定の条件(世界遺産検定でのマイスター級の合格)を満たした方を対象に養成研修を実施し、修了者を「世界遺産アカデミー認定講師」として登録する制度です。

認定講師制度は、自治体や学校、生涯学習講座、企業研修などで世界遺産をテーマとした講演や講座を担当することが想定されており、いわば単なる「世界遺産を学ぶ人」から「世界遺産を伝える人」への転換を意味しています。

  • 認定制度の詳細については、世界遺産アカデミーの公式ホームページで紹介されています。

マイスターに合格して一区切り……のはずでした

世界遺産検定は4級からスタートし、3級、2級、準1級、1級と段階的にレベルアップしていく検定ですが、その最上位に位置付けられているのがマイスターです。

4級はやや簡単すぎるので通常であれば3級からのスタートですが、自信があれば2級から挑戦することが可能です。ただし1級は2級合格者、マイスターは1級合格者しか受験資格がありません。

1級までは選択式のマークシートですが、マイスターは3問120分の記述式であるたため、単に世界遺産の名前や所在地を暗記するだけではなく、登録基準や保全の考え方、文化的価値や歴史的背景などについて論理的に説明できることが求められるため、決して難しくはありませんが、事前に想定論文をイメージしておくなど、ちょっとしたコツが必要になります。

私がマイスターに合格したのは、ちょうど1年ほど前のことでした。対策をしたのは2か月程度でしたが、1級合格からは数年たっていたこともあり知識の抜けが多く、論文作成には苦労しました。

合格後、マイスター取得者などを対象に世界遺産アカデミーが認定講師養成研修を実施していることを知りました。せっかくここまで学んできたのだから、一度くらいは「伝える側」の立場も経験してみたいと思い、また何かしらの「形」を残したいと思い、研修へ申し込むことになりました。

知識ではなく、「伝え方」を学ぶ研修

研修では、世界遺産について新しい知識を学ぶというよりも、「どのように伝えれば相手に興味を持ってもらえるのか」というプレゼンテーション技術に重点が置かれていました。

講義では話の組み立て方や資料の見せ方、聞き手との距離感の取り方などについて具体的なアドバイスを受け、その後は受講者一人ひとりが実際にプレゼンテーションを行うロールプレイングも実施されました。

また、話している間の立ち振る舞い、時間配分、質問の振り方、脱線の仕方と限界…など、具体的な指導もありました。

自分では理解している内容でも、初めて聞く人に分かりやすく伝えることは想像以上に難しく、「知識があること」と「教えられること」はまったく別の能力なのだということを改めて実感しました。

集まっていたのは、とにかく行動力のある人ばかり

研修で最も印象に残ったのは、一緒に受講した方の熱量でした。当然ながら全員がマイスター取得者ということもあり、世界遺産に関する知識は申し分ありません(多分私が一番知識がなかった)。

しかし、それ以上に驚いたのは、その知識を支えている行動力です。

世界中の世界遺産を何十か国も巡っている方、写真撮影をライフワークとしている方、すでに講演活動の経験がある方など、本当に個性豊かな方ばかりでした。

「勉強熱心で真面目な感じの人が集まる場」というよりも、「好きなことには全力で挑戦するバイタリティあふれる人たち」が集まっている場という印象です。

正直言うと、熱量の大きさに、恐縮してしまう場面もありました。

というのも、私は海外旅行の経験は決して多いとは言えず、実際に訪れた世界遺産の数も、今回参加されていた皆さんと比べるとかなり少ないと思われるからです。

世界遺産検定は知識を問う試験ですので、現地を訪れた経験がなくても合格することはできますが、やはり実際にその場の空気を感じ、その土地の文化や歴史に触れてきた方々の話には説得力があり、「もっと世界を見てみたい」という気持ちが自然と湧いてきました。

もちろん、海外へ行った回数だけで世界遺産を語れるわけではありませんし、知識の深さが旅行回数に比例するものでもありません。

それでも、自分がまだ経験できていない世界が数多くあることを実感し、世界の広さや面白さを改めて感じた研修となりました。

 

会社員以外の肩書きを持てたことはうれしい

今回、一番うれしかったのは、「認定講師」という資格そのものよりも、会社員以外の肩書きを持てたことでした。

会社員という肩書きはもちろん大切ですし、生活の基盤でもあります。しかし、それだけが自分ではないと思える何かを持っていることは、想像していた以上に心強いものでした。

「世界遺産が好きです」と言うだけではなく、「世界遺産認定講師です」と名乗れるようになったことで、自分がこれまで積み重ねてきた勉強や経験が一つの形になったような気がしています。

資格そのものに大きな価値があるというよりも、そこへ至るまでに費やした時間や努力が、一つの肩書きとして可視化されたことに意味があるのだと思います。

趣味への投資は、お金では買えないものを返してくれる

このブログでは、資産運用や家計管理について書くことが多く、「投資」という言葉も頻繁に登場します。しかし、今回改めて感じたのは、投資は金融商品だけにするものではないということでした。

興味を持ったことを学び続けること、今回の経験のような時間の積み重ねも、自分自身への立派な投資なのだと思います。そして、そのリターンは配当金や値上がり益ではなく、新しい出会いや経験という形で返ってくることもあります。

資産形成でもよく「複利」という言葉を耳にしますが、知識や経験にも同じように複利が効いてきます。一つの挑戦が次の挑戦を生み、その積み重ねが数年後には想像もしていなかった景色を見せてくれることがあります。

これからも資産運用はもちろん続けていきますが、それと同じくらい、自分自身への投資も続けていきたいと思います。

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