少し古い資料になりますが、公益財団法人生命保険文化センターの平成27年度版統計によると、私の属性(夫婦+子ども2人)における平均的な生命保険料負担額は下記の通りでした。
※下の子がまだ乳児なので、上から3番目(末子乳児)に該当します
▼生命保険文化センターの統計EXCELより編集
表の単位は千円なので、年間で38万円、月額で3.2万円を負担している計算になります。
統計では他に、金融資産保有額別の保険料負担額も挙げられていましたが、そこでは単純に金融資産が増えるにしたがって、負担額も上がっていくという図式でした。家計に余裕があれば、そのぶん保証も手厚くということでしょう。
この統計では中央値が示されていないので平均値がどこまで実感に近いかは不明ですが、よくある年収や金融資産の統計と違ってそこまで金額(この場合は掛金)に格差があるとは思えませんので、的外れな数字にはなっていない気がします。
【実例紹介】夫婦+子ども2人で保険料を「月五千円以下」にする方法
比較して、我が家の保険料負担額は月額で5000円以下です。
上記統計データは生命保険のみを対象としていますが、我が家の場合は火災保険などの他の保険料を足し合わせても5000円以下に収まっています。
インデックス投資を中心に資産運用を継続的に行った成果である程度の金融資産を築くことができましたので、段階的に保険料を見直しを図ってきました。
我が家が加入している保険一覧
我が家が加入している保険は、以下の4点になります。
◆ がん保険
◆ 火災保険(地震保険)
◆ 団体信用生命保険
すべての保険が月額払いにはなっていませんが、月に慣らすと負担額は合わせて4,774円。年額でも57,288円となり、生命保険文化センターの統計と比較すると平均の約7分の1の水準です。
そもそも年額12万円以下の世帯が15%しかいませんので、その半分以下の保険料で済ませている我が家は、下位10%に入っている可能性が高いと思われます。
収入保障保険
保険料 :月額 1,727円
主な保障 :死亡時に給付金(月額10万円)
特約 :配偶者同時死亡割増
備考 :最低支払保証(5年)
死亡保険については、特に必要性を感じているというわけではありませんが、お守り代わりとして加入しています。
特約を付ける必要性は感じませんでしたが、配偶者同時死亡割増というものだけはつけました。単純に追加保険料が0円だったからです。
最低支払保証については5年分ではなく一番短い2年としたかったのですが、そうすると保険料が引受会社の基準を下回ってしまうため(設計できない)、やむなく5年にしました。本当はなくてもいいくらいです。
がん保険
保険料 :月額 1,147円
主な保障 :がん診断時に100万円
特約 :先進医療特約
備考 :上皮内がん、皮膚がんも対象(複数回)
保険料 :月額 1,190円
主な保障 :がん診断時に50万円
特約 :先進医療特約
備考 :上皮内がんは対象外、7大疾病一時金保険
火災保険・地震保険
保険料 :月額 710円
主な保障 :建物800万(地震400万)
特約 :地震保険
備考 :免責20万円/水災保障なし
自宅マンションが耐震等級やセキュリティ運用の関係で割引保険料を適用できることがわかったため、セコム損害保険で加入しました。保険料は割安な部類に入ると思いますが、さらに保険料を抑えるために免責金額を引き上げています。
特約として地震保険も付与しています。
火災保険は10年契約、特約として加入している地震保険は5年ごとの更新です。保険料は一括で負担していますので、上記の金額は月当たりに慣らした金額になります。
団体信用生命保険
保険料 :月額 0円
主な保障 :死亡時及び所定条件に陥った場合の住宅ローン残債免除
特約 :なし
備考 :住宅ローン完済時に自動失効
住宅ローンに付随して加入する保険で、いわゆる団信というやつです。
住信SBIネット銀行で住宅ローンを組む際に自動的に加入しました。上乗せ金利の負担はなく、無料で全疾病保障や、個人賠償責任保険(限度額1億円)が付帯してきます。
保障内容を掻い摘んで説明すると、死亡あるいは特定疾病で特定条件下(重度障害・寝たきり)などに陥った場合は、住宅ローンがチャラになるというものです。
一般的に住宅ローンは金利負担を少なくするために繰上返済を利用しての早期完済が王道とされていますが、昨今は金利負担額が住宅ローン控除を下回っていることや、団体信用生命保険の恩恵が失われることから、私としては返済を急ぐ必要はないと考えています。
常に必要な保障額を逆算して最低限の保険に加入しよう
上でも述べた通り、保険料の負担は平均の7分の1しかありません。よって、その分は日々の生活の充実や、貯蓄・投資に回していく戦略を取っています。
とにかく保障額を減らすチャンスがきたら、躊躇なく保険を見直しましょう。
◆ 子どもが成長した ⇒ 保障を減らす
◆ 家を買った ⇒ 保障を減らす
◆ 自営業をやめて就職した ⇒ 保障を減らす
大切なのは常に必要な保障額を逆算して、そこから公的保険では賄いきれない部分を計算したうえで、最低限の保険だけに加入する(保険の最適化)という姿勢です。
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