【完全撤退】試しに始めてみた高配当株投資をやっぱり辞めた2つの理由

投資信託・ETF

数か月前から”物は試しに”ということで高配当株投資(高配当ETF)を始めましたが、このたび完全撤退することにしました。すでに売却は完了し、清算済みです。

なぜ完全撤退という結論に至ったのか、まとめて解説します。

 

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もともと高配当株投資についてはやや否定派

 

高配当株投資についてはもともと否定的な立場でした。理由は以下の5つ。

 

◆ 投資方法としての合理性に欠ける
◆ 投資対象が成熟企業(成長性は期待薄)
◆ 素人知識では減配リスクに対応できない
◆ 配当金を得るメリットをあまり感じない
◆ ロクな投資商品がない(特に投資信託!)

 

よって高配当株等には目もくれず、ここ10年はインデックス投資のみに邁進してきました。

 

 

高配当株投資を試してみたくなる

ところが下記の本を読んだことがきっかけで、「高配当株をやってみるのも悪くないかも…」「やらないで批判だけするのはよくないかも…」という考えが芽生え始めます。

 

 

何事もやってみないとわからないことがあります。

物は試しにということで自分の心理状態にどのような変化が出るのかということを確認するため、高配当ETFの購入を検討してみました。

 

 

高配当株投資を始めてみる

検討の結果、以下の3つのETFについて購入を始めました。

 

VYM(VANGUARD HIGH DIVIDEND YIELD ETF)
HDV(ISHARES CORE HIGH DIVIDEND ETF)
SPYDSPDR PORTFOLIO S&P500 HIGHDIVIDEND E
 
この3つを選んだのは、どのETFも超大手の運用会社の商品であり、コストも最安レベルなので、無難かつ合理的な選択だろうというのが理由です。
 
 

 

そして完全撤退(投資してみて感じた2つの違和感)

ここ数か月にわたり実際に高配当株ETFを購入してみましたが、良くも悪くも自分にはこのまま投資するメリットを感じることができなかったので、撤退することにしました。

少々見切るのが早い気もしますが、どうにもやりながら感じた違和感を払しょくすることができなかったんですよね。よってこのまま続けてもストレスになるだけだと思い、所有分を売却しました。

この違和感の正体は2つあります。

 

どうしても不合理なことをやっているという”もやもやが残る

よく言われることですが、配当がもらえるということは税金を先払いしているということに他なりません。インデックス投資であれば税の繰り延べができる=複利効果を引き出せるわけですが、高配当株投資には、この強みがありません。

高配当株投資の目的はキャッシュブローの改善であり資産の最大化ではないという主張には一理ありますが、よくよく考えてみるとそんなにキャッシュフローを改善したいのであればインデックスファンドを定率で売却していけばいいだけの話です。

あきらかに”非効率”な投資方法をしているという違和感で”もやもや”してしまい、今後も続けていこうというモチベーションが上がりませんでした。

 

よくよく考えてみれば配当をもらっても使い道がない

高配当株投資にゲンナリしてしまった最大の理由はコレです。

 

配当をもらってどうする?使い道ないじゃん。。。

 

別に家計は回っているし、生活のレベルを上げたいわけでもない。もともと物欲がある方でもないので、贅沢にも興味がない。

いろいろ考えてみたんですが、本当に使い道がなかったんですよね。それで、使い道がないとどうなるかというと結局のところそのまま再投資することになります。

もうお分かりだと思いますが、どうせ再投資するんだったら、最初から税金を払ってまで配当としてもらう必要ないのでは?という当たり前の結論になってしまいました。

 

今後の投資方針

高配当株からは完全撤退し、インデックスファンドを中心とした積立投資に戻します。

そしてここ数カ月は高配当株投資のために他の積立商品(インデックスファンド)の金額を下げていましたが、増額の方向で見直すことにします。

高配当株ETFについては全売却しましたが、数か月間の運用であったとはいえ、自分の心理状態の変化、実際の買い付けコスト・税金コストなど、いろいろと検証することができたので、撤退とはいえ良い経験になりました。

投資タイミングにも恵まれ結果的に利益が出ました(完全に運)。現金化された分については、まとめてインデックスファンドを買いなおします。

 

高配当株を全否定する気はありませんが、少なくとも今の自分には必要ない投資方法だということが結論になります。

 

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