昨年のことですが、子どもを2人連れて、近所のフォトスタジオに写真撮影に行きました。
下の子が3歳になったので、目的は七五三とお宮参りを兼ねた撮影です。
結婚式やお歳暮なんかもそうですが、私は本来こういった恒例行事というかしきたりにはほとんど興味がないので、やってもやらなくてもいいんじゃないかと思っているんですが(むしろ気が進まない)、妻がどうしてもといって譲らないので行くことに。
実際に行ってみていくつか感じた点があったので、それらを整理してお伝えしたいと思います。
【注意すべき金銭感覚】子どものためにお金を使うと罪悪感が減る罠
写真のできはさすがの一言
写真についていえばさすがにプロという腕前。またそれなりのレンタル衣装やセットが揃っているので、いわゆる映える写真が仕上がりました。
同じことを個人でやろうと思ったら、相当な手間になると思います。
衣装はどこかから借りてこないといけないし、スタジオも借りなければいけません。まさか素人の自分が撮影するわけにもいかず、そもそも自分が撮影者になったら家族写真が撮れません。
結局はそれなりの腕の方に頼むことになります。
かかった費用は4万円!これでも安く済んだほう?
ちなみにお値段は基本料金、レンタル衣装代、そして数枚の写真と台紙で約4万円。数枚だけ撮って終わってくれればいいんですが、背景を変え、小物を変え、角度を変え…で結局100枚近くの写真から選ぶことに(こちらからリクエストしなくても、どんどん撮影していく)。
あらかじめ投入できる予算については夫婦で話し合っていたこと、そしてガッツリとした営業トークもあまりなかったので、なんとか想定していた金額に近いものになりました(それでもどうしても残しておきたい写真ができてしまい結果的にはオーバーしました)。
いわゆる街の写真屋さんで撮影したので、割とのんびりとした雰囲気だったのが良かったのかもしれません。大手のフォトスタジオであれば、スタッフ全員が家族を取り囲んで圧をかけてくる(かわいいですね!思い出になりますよ!おじいちゃんおばあちゃんにも1枚!…等が常套句らしい)ということも聞いていたので、それにくらべれば穏やかでした。
子どもの写真を目の前にすると合理的な判断ができなくなる
選ばなかった写真はデータごと破棄されてしまうわけですが、この写真を選別する作業が実に辛いんですよね。予算は決まっているので選べる枚数は決まっているんですが、どうしても絞り込めなくなるというか、捨てるのがもったいないという感じになってきます。
そしてこれに、「一生に一度だから」とか「いい思い出になるから」という悪魔のささやきが襲ってきます。「ここで残しておかないと後で後悔するぞ」という声が聞こえてきます(あとで振り返ってみると、特に何も後悔しません)。
ちなみに、一定期間のデータの保存などはできないようでした。うがった見方をすれば、その場で決断させることで冷静な判断をできなくさせるためでしょうかね。
ちなみにこの即断を促すことで考える時間を封じさせる作戦は、他の場面でも目にすることがちょくちょくあります。たとえば、幼稚園での教材費の選択や、指定カバンの選択など。後日の申し込みになると、値段が変わる(高くなる)という謎の事例もありました。
予定外の費用がかかってしまったとしても、「子どものためだからしょうがない」と考えると、不思議と罪悪感が消えてしまうのが恐ろしいところです。
少しでも費用を抑えたければ知恵を絞るしかない
よく言われるディズニーリゾートほどではないですが、本当に冷静な判断ができなくなるので、そうなってしまうことを織り込み済みで判断していくしかないと思います。
数ある誘惑と罠を断ち切り少しでも合理的な判断をするためには、事前の準備が欠かせません。
費用の抑え方としては、以下のようなことが考えられます。このうち、赤字の部分については私が実際に行ったものです。
・事前に予算を決めておく ・決済はクレジットカードで! ・平日に撮影する(休日は割高な設定であることを事前確認) ・繁忙期(行事の前後)を避ける ・割引制度を確認する(今回は早割りがありました) ・データでもらえるものはもらう(現像はしない) ・レンタル衣装のランクを下げる(3歳の子供のこだわりは色くらい) ・余計なオプションをつけない
今回、スタジオ撮影ではなく、プロのカメラマンを派遣してもらって、撮影するというスタイルについても検討しました。料金体系は様々ですが、時間当たりの基本料金に出張料や指名料などのオプションが加算されるというイメージですね。
でもよくよく検討した結果、見送りました。
うまくやればスタジオ撮影よりも安くなると思いますが、衣装代は別途でかかりますし、なにより衣装を自分たちで着付けしなければなりません。スタジオで本格的に撮影したいとなると、やはりスタジオ料がかかります。
撮影までに準備・調整することがいろいろあること、そして当日の手間や時間制限の存在を考えると微妙に感じました。
その辺の調整が苦にならない方や、ある程度融通がきく方であれば、うまく利用できる可能性もあるかと思いますので、ケースバイケースだと思います。
最終的には個人の価値観で判断するしかない
こういったものは最終的に、個人の価値観だと思います。
思い出をプライスレスと考える人もいるでしょうし、そうはいっても費用をかけたくない、できるだけ抑えたい…という人も多いはずです。
私は先に述べたようにこういったものには費用をかけたくない、かける意味はそれほどないと思っている性格ですが、今回については妻の強い希望もあり撮影しました。
あまり気の進まないイベントでしたが、実際に撮影してみるとやってよかったと思います。
さすがに子どもの記憶には残らないと思いますが、できあがった写真を見ると、きちんとした写真を残しておくことにはそれなりの価値があるかも…と感じました。
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