贅沢は固定費ではなく変動費で楽しむ・私の反省から学ぶ家計管理

家計管理

資産形成を続けていると、「節約ばかりではつまらない」という考えに陥ることがありますし、またそれは周りからも指摘されることなので、私自身もその意見にはかなり共感しています。

お金は通帳残高を増やすためだけにあるものではなく、家族との旅行、美味しい食事、趣味の時間、心に残る体験など、人生を豊かにするために使ってこそ意味があります。

注意したいのは、贅沢そのものが悪いのではなく、贅沢を毎月必ず発生する固定費として家計に組み込んでしまうことが危険だという点です。

一度きりの旅行や外食であれば、支出が増えるのはその月だけで済みますが、家賃、保険、通信費、車のローン、サブスクリプションのような固定費は、生活環境が変わらない限り毎月自動的に家計からお金を奪っていく…

今回は贅沢費は固定費ではなく変動費で楽しむという考え方をテーマに深堀りしていきます。

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固定費の底上げは家計にとって慢性的な病気である

固定費の増加は、家計にとって慢性的な病気のようなものだと私は考えています。

急に大きな痛みが出るわけではないため最初は気付きにくいのですが、毎月少しずつ家計の余裕を削り、気付いたときには投資に回すお金や自由に使えるお金が減っていることにつながります。

特に怖いのは、固定費の増加には人間がすぐに慣れてしまうという点です。

家賃が月1万円上がっても、最初の数か月は高いと感じるかもしれませんが、時間が経つとそれが普通になり、以前の支出水準に戻すことが心理的に難しくなります。

月1万円の固定費増加は年間12万円であり、10年続けば120万円。しかも、そのお金を投資に回していれば将来の資産形成にもつながっていた可能性があるため、固定費の上昇は単なる支出増ではなく、将来の選択肢を減らす行為でもあります。

私自身にもサブスクで反省点がある

ここまで固定費の怖さを書いていますが、偉そうに語れるほど私自身が完璧な家計管理をできているわけではありません。

昔の固定費といえば、家賃、住宅ローン、保険料、車の維持費、通信費などが中心でした。それらの管理には自信があるんですが、最近とくに反省しているのが、近年急速に増えたサブスクとの付き合い方です。

動画配信、音楽配信、クラウドストレージ、有料アプリ、学習サービス、AI関連サービスなど、今の生活には月額課金のサービスが自然に入り込んでいます。

一つひとつの金額は数百円から数千円程度なので、契約するときにはそれほど重く感じません。

しかし、気付けば私も複数のサービスを契約しており、毎月の合計額を見ると決して無視できない金額になっていることがわかります。しかも便利なサブスクサービスがどんどん増えており、今後も圧力は強まるばかりです(1度始めたらやめられない、戻れないサービスがなんと多いことか。。。)

家計簿やクレジットカード明細を見返したときに、「これは最近ほとんど使っていないな」と気付く支出があり、そのたびに小さな固定費を軽く見ていた自分を反省しています。

大きな変動費よりも小さな固定費のほうが危ない

人は10万円の旅行や高額な家電購入には慎重になりますが、月1,000円や月2,000円の固定費には驚くほど無防備になりがちです。しかし家計管理の観点では、大きな変動費よりも小さな固定費のほうが危ない場合が多い。

10万円の旅行は確かに大きな支出ですが、一度行けばそこで支払いは終わります。一方で月2,000円の不要な固定費は、1年で24,000円、5年で12万円、10年で24万円になります。

しかも固定費は自動引き落としによって痛みを感じにくく、支払っていること自体を忘れてしまうこともあります。とにかく慣れてしまうことが一番怖い。

家族との旅行には思い出が残りますが、使っていないサブスクには何も残りません。そのサブスクのサービスが終わってしまえば、データすら残らない可能性があります。

この差を意識すると、家計で本当に見直すべきなのは、一度きりの大きな支出ではなく、毎月静かに出ていく小さな固定費なのだと分かります。

贅沢は変動費で楽しめばよい

私は、贅沢を完全に否定する必要はないと考えています。むしろ、資産形成を長く続けるためには、適度にお金を使い、生活の満足度を保つことが重要です。

ただし、その贅沢は固定費ではなく変動費で楽しむほうが、家計の自由度を維持しやすくなります。年に数回の旅行、記念日の食事、趣味のイベント、欲しかった家電、家族との特別な体験などは、一時的な支出でありながら人生の満足度を高めてくれるものになるでしょう。

これらは使う月には支出が増えますが、翌月以降に必ず請求が続くわけではありません。だからこそ、収入や相場環境、家計の状況に応じて調整しやすいのです。

変動費は年初に予算化しておく

ただし、変動費だからといって、無計画に使ってよいわけではありません。

ここで大切になるのが、変動費であっても年の初めにあらかじめ予算化しておくという考え方です。つまり、支出の発生タイミングは変動費であっても、年間で使う金額の枠は固定しておくのです。

例えば、旅行費として年間30万円、外食費として年間12万円、趣味費として年間10万円、家電や家具の買い替え費として年間10万円といった形で、年初に大まかな予算を決めておきます。このように予算を固定しておけば、その範囲内では罪悪感なくお金を使うことができます。

一方で、予算を超えそうになった場合には、旅行の回数を減らす、外食を少し控える、購入時期を翌年にずらすといった調整が可能になります。

予算化すること、そしてその分の引き締め(使った次の月は節約モードなど)もすること。

変動費は自由に動かせる支出ですが、その自由さに流されると家計が崩れます。だからこそ、「変動費だが予算は固定する」という仕組みが重要になります。

まとめ・固定費は低く・贅沢は変動費で

贅沢は人生を豊かにしてくれるものであり、すべてを我慢する必要はありません。

しかし、その贅沢を固定費として家計に組み込んでしまうと、毎月の支払いが積み上がり、気付かないうちに家計の自由度を奪っていきます。

特にサブスクリプションは、金額が小さく見える一方で、放置すると大きな固定費になる現代の大敵です。私自身にも、あまり使っていないサブスクを続けていた反省があります。

だからこそ、今後は固定費を安易に増やさず、贅沢は変動費として楽しみ、その変動費も年初に予算化しておくことが大切だと考えています。そして支出は変動費として柔軟に動かす。しかし、年間予算は固定しておく。この考え方を持つことで、資産形成と生活の満足度は両立しやすくなります。

固定費は低く、変動費は計画的に、そして使うときは気持ちよく使う。それが、長く資産形成を続けるための現実的な家計管理ではないでしょうか。

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