年間を通じて家計管理をするための、5つのステップを紹介します。
家計管理が苦手な人、あまり意識してやったことがない人の参考になれば幸いです。あくまで我が家の事例ですので、細かい部分はアレンジしてみてください。
当たり前のようで、案外できていない人も多いかと思います。
項目ごとの予算を立てる
まずは年間を通じて何にいくらくらいかかりそうなのかを考え、予算化します。
予算化にはできれば具体的な根拠が欲しいところですが、曖昧な部分、不確定な部分、イメージが沸かない部分などもあるはず。そういうグレーの部分についてはあらかじめ2割増しぐらいで多めに見積もっておき、予算化しておくのがポイントです。
臨時的な支出(税金・旅行・家電の買い替えなど)については、特別予算として別枠にした方がわかりやすいです。
定期的に予算の消化率を確認する
予算の執行から半年が経過したら、決められた予算に対してどのくらい支出しているのかを点検してみます。本来はひと月ずつやるべきですが、その分手間もかかってしまうので、慣れるまでは多少緩くても問題ありません。
100%であれば計画通り、それ以上の支出があれば想定外、それ以下の支出で収まっているのであれば、うれしい誤算となります。
また半年が経過したことで、半年分の支出額は確定しているわけですから年間を通じた支出の予想精度も若干上がってくるはずです。
予算が足りなければ他の予算から融通する
明らかに予算が足りない場合は、追加で予算を投入するしかありません。ということで、国でいうところの補正予算を組みます。
このとき、別の支出項目で余っているものがあれば、そこから融通しても問題ありません。国や企業の会計と違って、家計の場合はお金をどう動かそうと個人の自由ですからその点は強みです。
残念ながら追加投入できない場合は、目標自体を断念して修正するか、支出しない方向で検討するしかありません。それができないのであれば、他の項目の予算を減額して調整します。
予算が余っていれば貯蓄や投資に回す
反対に予算が余っていればうれしい誤算です。
前述のように支出項目の中で予算がショートしているものがないかをチェックして、不足があればそちらに融通しますが、全体として余っている場合は貯蓄や投資に回します。
全額を貯蓄・投資に回せるのが理想ですが家計管理がうまくいった結果としての余りなので、一部を今後の生活費の予備費とすることや、何らかのご褒美にしても問題ありません。
最終的な予算の執行率を確認し次年度の予算を立てる
時期的には年末年始になると思いますが、その年の支出が確定した場合、あるいは推定できうる状態になった時点で予算の執行率を確認し、反省点を探ります。
またそれを参考に、次年度の予算を立てることになります。1年間の支出実績というデータが残っているので初めて予算を作る場合と違ってスムーズになり、同時に精度も上がるはずです。
以後は最初の手順に戻っての繰り返しになりますが、慣れてくれば作業に時間を取られることもなくなり、当たり前のようにPDCAサイクル(予算計画➡予算執行➡支出点検➡改善)が回るようになります。こうなればあとは流れ作業です。
とにかく不完全でもいいので、最初の1年目にとりかかりましょう。
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