住民専用コンビニのメリット7選
日常生活の利便性が劇的向上する
コンビニがマンションの敷地内にあると、日常生活での利便性が劇的に向上します。
ちょっとした買い物にわざわざ外出しなくて良くなりますし、コンビニには、複合機、ATM、コーヒーマシン、チケット発券機、宅配便受付、郵便ポストなど、さまざまな生活インフラがそろっているので、そういったものを普段から利用している人にとっては、便利であること間違いなし!
雨に濡れて郵送物を出しに行く必要もなければ、急に現金が必要になって慌てる必要もありません。切手を切らした、便箋がない、電池が切れた…といったたいていのトラブルには対応できます。
もっとも、一通りのものが難なく揃っている状態がふつうになると、事前にしっかりと準備しておこうという意識が希薄になる問題もありますけどね。
安心・安全が担保されている
住民専用コンビニは、治安の面でも安心です。
管理スタッフや出入り業者の方も利用しますが、基本的にお客さんは全員住民です。顔見知りまでいくかどうかは個人差がありますが、基本的には身元が判明している人ばかりです。その点で深夜でも、女性一人でも、小さい子どもでも安心です。
また、コンビニのオーナーや店長を除くスタッフさんはほとんどがマンション内の住民で構成されているのも安心材料です(これはマンションによります)
徒歩0分で勤務できるわけですから、主婦や学生のパートには最適な職場ですしね。
またそこまで意識が高い人でなければ外用の格好をする必要がないので、部屋着で行けます。自宅から鍋をもってきてそのままおでんを入れていく人もいるなど、和やかなムードです!
絶対にゼロとは言えませんが、駐車場関係の迷惑やコンビニ強盗が発生しないことを考えると、街中のコンビニと比較すれば治安は保たれる条件はそろっていると言えそうです。
コンビニを倉庫・冷蔵庫・パントリーの代わりにできる
身近にコンビニがあると、そのコンビニを倉庫、冷蔵庫、パントリーの代わりにすることができるので、わざわざ自宅にモノをストックする必要性が低くなります。
極端は話、一般的な家具家電がそろっていれば、あとは何とでもなる環境です。仕事に没頭しているような独身の方であれば、冷蔵庫すらいらなくなるかもしれません。
もちろん、食材や日用品は割高なコンビニではなく、スーパーやドラッグストアから仕入れるほうが合理的ですが、在庫を適正に管理できないとすぐにモノであふれる結果になります。
コンビニの存在は、自宅の断捨離に貢献してくれること請け合いです。
駐車場がないため騒音トラブルとも無縁
当然ですがコンビニがマンション内に設置されている場合は、駐車場がないので喧騒とは無縁です。全員が徒歩で来店するので、交通事故なども起こりえません。
駐車場があると用もないのに長期間駐車したり、車両荒らしにあったりと何かとトラブルのもとになります。
巣ごもり・引きこもりには最適
敷地内にコンビニがあれば、巣ごもり・引きこもりに最適です。また、一定以上の金額を支払えば、自宅まで配達してくれるサービスを行っている場合もあります(うちの場合は1000円以上)
ルームサービスの感覚で注文を出せるので本当に家から出たくないときや、子どもから手が離せないとき、体調がすぐれないとき…などは大変助かります。
もっとも依存しすぎると、ダメ人間になってしまうのでそこは注意が必要ですが(笑)
他の共用施設との相性が抜群
マンションには様々な共用施設がありますが、住民専用コンビニは基本的に他の共用施設との相性がいいです。
たとえばゲストルーム。泊まりに来るゲストにあらかじめコンビニの存在を知らせておけば、荷物を減らすことができますよね。
他にも急な来客な場合でもラウンジに通してコーヒーをテイクアウトできますし、それこそパーティールームにも配達してもらえるので、持ち寄ったアルコールが切れても問題ありません!
小型のカフェを併設するマンションも増えていますが、用途が限定される点でイマイチです。いろいろと使える、使い方を工夫できる…という点ではコンビニのほうがメリットが大きいです。
希少性による付加価値が期待できる
専用コンビニ付きのマンションは数が少ないのである程度の希少性、付加価値が期待できます。資産価値への明確なプラス要因にはなりませんが、悪い印象を与える施設ではありません。
住民専用コンビニのデメリット3選
マンションによっては24時間営業ではない場合がある
コンビニといえば24時間営業が常識ですが、マンションによっては深夜営業を行っていない場合があります。私のマンションでも営業時間は7時から23時までです。
理由は簡単で、深夜の来店はほとんど期待できないから。
普通の住民は寝てるはずですし、昼夜逆転の生活をしている人がいたとしても、朝の7時まで待てないという人は稀だと思います。
また24時間営業にすると、単純に運営するコストも上がってしまいます。
フル規格でなければ品揃えの制約を受ける
コンビニなので一通りのものはそろっていますが、やはり限られたスペースであること、来客者も基本的には住民だけに限られるので、街中にあるコンビニとは品揃えが若干違います。
どのジャンルの商品も取り扱っていますが、ジャンルの中で用意されている商品はより厳選されているというイメージです。
例えば、あのカップラーメンがない、このお酒がない…というのはよくあります。
一通りのものは揃っているので基本的には気になりませんが、商品に強いこだわりがある人にとっては不満が残るかもしれません。
ちなみにこの辺りの事情はマンションごとに異なると思います。
都心の高級マンションなど、フルサイズのコンビニを設置しているマンションもあります(コンビニどころかスーパーが入っているところも…)。当然ながら、その場合は街中のコンビニとの差異はありません。
設置・維持にはコストがかかる
当然ですがマンション内に住民専用コンビニを用意するのであれば、相応のコストがかかります。建設費はもちろんですが、光熱費や人件費などのランニングコストも馬鹿になりません。
普通の店舗であればこれらは売り上げからペイされるわけですが、専用コンビニの場合は営業時間や販売する商品に制約があるので、管理組合の持ち出しとなる場合も多いはずです。
いくらぐらい持ち出しが発生しているのかを確認するためには、それぞれのマンションの決算書類をを見ればわかります。その年間の維持費(持ち出し分)をマンションの全戸数で割れば、1戸あたりの負担額が計算できます。
ちなみに、私も1度計算したことがありますが、1戸あたり月額で500円くらいの負担感でした。この金額を割安とみるか無駄とみるかは、意見が分かれる部分だと思います。
繰り返しになりますが、設置・維持には相応のコストがかかります。これは何もコンビニだけではなく、シアタールームやパーティールームなど、どの施設にもいえることです。
【結論】なくてもいいけど、やっぱりあると便利・手放せない
時間や利便性にコストを払う意識がある人には最適
利便性については間違いなく上がります。またお金(コスト)さえかければ大抵のものはそろうので、うまく使いこなせば時間の節約にもなります。
節約意識が強くコンビニを普段使いしない人であっても、ATMや集配などのインフラが整っているというのは、無視できない価値なのではないでしょうか。
コンビニ業者は管理組合と年間契約を結んでおり、更新を継続するかどうかは総会で決定されるわけですが、いまのところ問題なく営業を継続しているところを見ると、便利に感じている方が多いではと思います(一度契約継続の有無についてアンケートがありましたが、圧倒的多数で継続でした)
最近は無人コンビニを導入するマンションも
住民専用コンビニを設置できるのは財政力がある都心のタワーマンションや、500戸を超えるような大規模マンションに限られています。商圏として最低でも人口が2000~3000人程度確保できないと、ビジネスとして成立しないとも言われています。
一方で最近は、コストを抑えつつ利便性を追求した無人のコンビニを設置しているマンションも都内を中心に出てきました。自動販売機とコンビニの中間的な位置づけですね。
このようなサービスであれば、スペースもコストも抑えられますので、検討に値するかと思います。もちろんキャッシュレス決済に対応しているので、スムーズに買い物ができます。
実際に住民専用コンビニが設置されているマンション例
最後に、実際に専用コンビニが設置されている例を紹介したいと思います。やはりネットで検索する限りでは、大規模マンション、あるいはタワーマンションでの設置例が多いようです。
▼芝浦アイランドケープタワー
▼シントシティ
▼豊洲スカイズ
コメント
ケープタワーのコンビニは、ナチュラルローソンでした。一般のコンビニよりちょっと高級な感じかつ健康志向だと思いました。