子どもに医療保険って必要でしょうか?考え方はいろいろあるかと思いますが、私は基本的には不要だと思っています。
今回は、なぜ子どもに医療保険が必要ないと考えるのか、3つの理由をあげて解説します。
子どもに医療保険が必要ない理由3つ
公的扶助が十分に手厚い
子どもを持って改めて分かったのですが、公的扶助がとにかく手厚いので民間保険の出番はないというのが、初めに感じた印象です。
助成の内容は自治体によって異なりますが、私が住んでいる自治体では中学3年生まで通院費が1回300円、入院も1日300円、薬代も300円です。さらに支援が充実している自治体になると、通院すら無料であったり、対象を高校3年生まで広げている自治体もあります。
この例だけでも医療保険の必要性はほとんどないと判断できるかと思います。
医療保険がいらないということは、学資保険などに付加されている医療特約などもいらないということです(そもそも学資保険も不要だと思ってます)
もちろん高額療養費制度の対象になる
子どもであってもそもそもの医療費は3割負担(実質は上記のように無料か数百円程度)ですし、もちろん高額療養費制度の対象です。会社員の扶養であれば健康保険組合から付加給付が出る場合もあるかと思います。
入院時の食事代、差額ベッド代、健康診断、入院に伴う諸費用などは対象外ですので、その部分についてだけ用意しておけばそれで十分かと思います。
今後気を付けることがあるとすれば、これらの公的扶助の制度改正(改悪)があった場合でしょうか。ただそういった場合、民間の保険も無事であるとは思えないので、あまり気にする必要もないかと思ってます。
子どもが入院しても世帯の収入は減少しない
子どもが通院、あるいは入院したとしても、直ちに金銭的な影響が出るとは考えにくいですよね。
場合によっては付き添いが必要になったり、残業に制約が出る可能性はありますが、だからといって仕事をやめるわけでもないので、収入は継続します。
自営業者やフリーランスの場合は有給等の収入保証はありませんが、勤め人と違って仕事の量や、スケジュールの調整が可能な場合も多いはず。よっぽどの長期入院にでもならない限り、収入面の影響はほぼないでしょう。
加入を検討する余地がある人もいる(その場合も最低限でOK)
以上のように私は子どもに対する医療保険の必要性をまったく感じないのですが、そうはいっても子どもを対象にした保険は数多く販売されています。
つまり一定のニーズがあるということ。
いったいどういうところにニーズがあるのか、少し考えてみたいと思います。商品として存在している以上ある一定のニーズがあることは確かですからね。
一例ですが、以下に当てはまるような方は、加入を検討してもよいのではないでしょうか。
・先天的な病気の疑いがある場合
・どうしても貯蓄が間に合わない場合
・保険料が割安で費用対効果が高い保険である場合
・合理性ではなくとにかく「安心」を得たい場合
個人的にはこれらのケースに該当した場合であってもやはり必要性は薄いと思います。公的保険の充実さを考えれば、1つ1つの事例についても、取るに足らないものばかりです。
もっともここから先は個人の価値観になってしまうし、最終的には結果論の部分もあるので、どっちが正解だという結論は出せません。
コメント