eMAXIS Slim 新興国株式インデックスが信託報酬を引き下げ!
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスが信託報酬を引き下げ
三菱UFJ国際投信株式会社が運用している 『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』の
新興国株式セクターが、信託報酬の引き下げ実施を決定しました。
業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』 信託報酬率の引き下げを実施
これにより、2020年9月25日より信託報酬が引き下げになります。
実際にはプレリリースにあるとおり、eMAXIS Slimシリーズはファンドの純資産総額に応じて信託報酬が変わる仕組みになっています。現段階の資産規模では0.17%ですが、ファンドの成長が続けばさらに信託報酬が下がる期待があります。
もともとのコストが低いのでここまでくると誤差のような気もしてきますが、下がった率について注目すると、10%以上の値下げを実現しています。
いずれにしても投資家にとってみればうれしいニュースですよね。
旧eMAXISシリーズ 保有者としては正直いって複雑
本件については既に多くのブロガーが記事にしています。
このタイミングでの記事作成には速報性もないのであまり価値はないかと思いましたが、どうしても投信ブロガーの端くれとしては、旧eMAXISシリーズの信託報酬が置き去りにされている点が気になり、声をあげることにしました。
とくに今回、値下げの対象となった新興国株式については、旧ファンドの場合0.66%の信託報酬となっており、4倍近いコストの開きが発生しています。当時は0.66%でも割安とされていましたが、さすがにここまで下がってくると割高感のほうが強くなってきます。
当然このコスト差が敬遠され、旧ファンドのほうは純資産額が過去2年全く成長していません。おなじ指数に連動するのであれば、Slimシリーズを選ぶのは当たり前の道理です。
私自身、現在の新興国セクターの積みたてには『ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』を使っていますが、それ以前に購入していた旧eMAXISシリーズにつついても保有しています。
特定口座で管理しているうえ、評価益が乗っているので、乗り換えようとすると売却益で課税が発生するため、放置せざるを得ない状況です。
企業としての戦略の違いはあるかと思いますが、旧シリーズ保有者としてはどうしても置き去りにされた感があるのが正直なところですね、、、
今後の戦略(好機が来たら売却してニッセイシリーズに乗り換えます)
旧ファンドの信託報酬値下げ、もしくはシリーズの一本化をお願いしたいところですが、そう簡単にはいかないと思います。
しばらくは様子見をしつつ、今後は以下の戦略を取りたいと思います。
これは今回取り上げた新興国株式に限らず、特定口座で保有している旧eMAXISシリーズのファンドすべてが対象。
ストレスがない状況とは、売却しても課税されない、または課税されても許容範囲と判断した場合という意味ですね。具体的には、基準価格がガッツリ下がって評価益がなくなった場合、もしくは他のファンドと損益通算をして結果的に課税されない場合を想定しています。
こうなった場合は旧ファンドを全売却し、そのまま同じセクターのニッセイ-<購入・換金手数料なし>シリーズにリレー投資します。
Slimシリーズに乗り換える手もありますが、わたしとしては既存顧客をより大事にしている印象があるニッセイシリーズを応援したいと思います。
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