【徹底解説】節約リテラシーを飛躍的に向上させる思考法10選!

節約術
◆ 節約と聞くとネガティブなイメージが先行して、前向きになれない
◆ 節約をがんばっているが長続きしない
◆ どうすればムリなく節約が続けられるのか考え方を知りたい
 
 
節約をムリなく、ムダなく、そして楽しく続けるためには、節約に対する考え方(リテラシー)を理解する必要があります。
 
根本的な方向性が間違っていると、成果が出ない努力をしてしまったり、日々の生活に我慢や制約が多くなり、生活満足度が大きく下がることにもなりかねません。
 
そうなっては本末転倒、残るのはストレスだけです。
 
 

今回は節約生活を始める上では欠かせない節約の本質について、筆者の実績と経験に基づいた現実的な考え方を解説します。

 

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【徹底解説】節約リテラシーを飛躍的に向上させる思考法10選!

節約で大事な三要素は「工夫」「取捨選択」「継続」

節約することに対して、次のようなネガティブイメージを持ってしまう人はいないでしょうか。

 

◆  オモシロクない、つらい
◆  ケチくさい、みすぼらしい
◆  いろいろと制約がありそう
◆  自由がなく、我慢を強いられる

 

これについては誤解もいいところで、節約生活をしたとしても人生は充実しますし、特別に何かを我慢する必要もありません。

また、節約生活には強い意志や多くの制約が必要なわけでもありません。やり方次第では、世間並みの暮らしをすることは十分に可能です。

 

私の経験上、節約には3つの大事な要素があると断言できます。それは、工夫・取捨選択・継続です。

 

工夫すること
取捨選択すること
継続すること
 
 
それぞれ順に解説します。
 
 

工夫する

まず大事なことは、どんな場面でも自分なりに考えて工夫をすることです。

この場合の工夫とは、お金がない、モノがない、時間がない・・・となったときに、お金以外の手段で解決する方法を深堀りして考える癖をつけるということです。

 

お金がない場合お金がなくても何とかなる方法を工夫する
物がない場合他のもので代用できないかを工夫する
節約生活が苦痛に感じる場合原因を分析し、それを取り除く手段を考える

 

抽象的な回答ですね。。。

何が言いたいのかというと、自分なりにあれこれ考えてみた上で、解決手段と思われるものを失敗を恐れず試してみるという姿勢を持ってほしいということです。

 

人任せにせずに、自分で考えて実践する

 

買い物1つを取ってみても、工夫する余地はいろいろあります。

◆ 買う場所を考える
◆ 買うものを考える
◆ 買う方法を考える
◆ 買うタイミングを考える
買わなくてもいい方法を考える
 
解決手段を検討する際は、友人から知恵を借りる、書籍から学ぶ、インターネットから情報を得るなどなんでもOKですが、最終的な判断責任は自分にあるということを意識しましょう(自責思考)

考えることを放棄(他責思考)した時点で効率的な節約は難しくなります。

 

取捨選択をする

節約生活には強い意志や多くの制約は必要ありませんが、自分の欲望に正直になりすぎると成果はでません。

さすがにそこまで甘くはないです。

 

自分の価値観や、家族の事情、生活環境などから支出の優先順位を明確にし、その優先順位の通りに支出を充てていく必要があります。

 

つまり、必要なもの・価値があるものには出し惜しみせず、価値がない・低いと思ったものには一銭も出さないという取捨選択が必要です。

 

お金の使い方には、メリハリが大事!ということです。必要なものには惜しまず、必要じゃないものには1円も出さず!の精神です。

 

継続する

どんなに効果が高い節約術であっても、継続できなければ意味がありません。逆に効果は小さくとも、ムリなく習慣化できれば、長い目で見てジワジワと効いてくるものです。

継続させるためのコツは次の6点です。

 

◆ 節約する目的が明確であること
◆ 周りからサポートが得られること(とくに家族)
◆ 節約を始めるためのハードルが低いこと
◆ 節約を続けるためのハードルが低いこと
苦にならない(生活満足度が下がらない)こと
◆ 節約の効果が大きい または わかりやすいこと

 

節約に限らずですが、何事もコツコツ続けることが重要です。習慣化できればとくに努力をしている実感がなくても、結果的に大きな成果を得られる確率(再現性)が高まります。

 

急がば回れ!のことわざのとおりですね。

 

お金持ちは絶好の研究対象(よく観察すべし)

お金持ちの人は基本的にマネーリテラシーが高いので、絶好の研究対象です。身近にそのような方がいる場合は、素直な気持ちをもってよく観察しましょう。

どのように稼いでいるのか?も重要ですが、それよりもどのようなお金の使い方をしているのかという点に興味関心を持ってみましょう。

 

◆ 使っている財布は?
◆ 使っているクレジットカードは?
◆ 現金主義?カード主義?
◆ 衣類、アクセサリーなど身に着けているものは?
◆ スマートフォンの機種は?
◆ 楽しそうに話す趣味は?
◆ 住んでいる場所は?持ち家?賃貸?
 
 
お金を持っている人がどういう思考法をもっているのか、どういう基準でお金を使っているかがわかれば、そこから学べるものも多くあるはずです。
 
とくに年齢・年収・職種・家族構成など、自分と境遇が似ている人でお手本になるような人を見つけると、学びも大きいですから大いに参考にしましょう。
 
 
 
 

物の本当の価値を考える(値段と価値は比例しない)

効率的に節約するためには、お金の使い方が重要になってきます。

この場合、どういうモノ・コトにお金を使ったほうが、一般的にコスパがいい支出ということになるのでしょうか。すこし考えてみましょう。

価値観は人それぞれですが、私の経験上の話をすれば、、、、

 

◆ 毎日使うもの
◆ 家の中の居心地をよくするもの
◆ 自己投資
◆ 人のためになること(寄付など)
◆ リセールバリュー(売った時の値段)が期待できるもの

 

こういったものにお金を使う場合は満足度が高く、あまり後悔もしません。逆にこれに当てはまらないような支出については、後悔することが多いです。

 

節約生活というとどうしても、「極力買わない」「買うときは値段を徹底比較」みたいな印象がありますが、必要なのは取捨選択です。

お金を使う際は表面上の値段にとらわれることなく、物の価値(自分にとっての価値)を十分に吟味しましょう。

価値がなければ安くてもダメ! 価値が高ければ躊躇なく買い! です。

 

合成の誤謬を理解する(売り手と買い手は利益相反)

合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)とは、ミクロの最適解が、マクロの最適解にならず、むしろ悪い結果を引き込んでしまうという意味でつかわれる経済用語です。

例えば、次のような例が合成の誤謬に当たります。

 

大多数の個人が貯蓄に励むと景気が悪くなり、経済発展が阻害されてしまう
営業マンが顧客本位の金融サービスを紹介すると、企業の利益率が下がってしまう
売上を拡大するために農産物を大量生産すると、供給量が増えすぎて価格が下がる
 
 
当事者は合理的で正しい選択をしていると思っていても、ロクな結果にならないというパラドックスですね。
 
合成の誤謬の概念を知っていると、金融商品の提案や保険相談など、売り手側から出てくる情報については警戒心を高めることができます(営業している人は会社の利益を最大化しようと合理的な行動をとっています)
 

情報は最強の武器(知らなければカモにされるのが資本主義)

情報感度を高めることは超重要です。節約に限らずですが情弱では戦えません。

神経質になる必要はありませんが、新しい方法や時代に合った方法をつねに吸収していくという意識・知的好奇心は失わないようにしましょう。

世の中には「知っているだけでトクをする」ことや、「知らないだけでソンをする」ことが多くあります。とくに後者の場合は節約や資産形成において、ダメージが大きくなります。

オススメの方法は、1年に1回程度でいいので次のようなムック本を活用して、情報鮮度を維持することです。

 

 

活用の仕方は簡単で、次の3ステップで読み進めるだけです。

 

STEP1 「知っていること」と「知らないこと」を仕分けする
STEP2 「知らないこと」について「活用する」か「活用できない」かを判断する
STEP3 「活用する」ことを実際の生活で「実践する」
 
 

全てを実践する必要はなく、自分の生活スタイルや価値観にあっているものを取り入れるだけで十分です。

 

初期コストよりもトータルコスト(長期目線で考える)

節約する際に意識しなければならないことは、何事も長期目線で考えることです。

表面的な値段だけではなく、それを維持するランニングコストについてもシビアに考えましょう。

逆に言えば、最初にある程度の費用がかかるものであっても、その後のランニングコストが軽いものであれば、投資的な意味で購入を判断していくことも必要です。

 

◆ 節約アイテムを購入する(省エネ家電など)
◆ 固定費削減につながる使い方(マイカーをやめてタクシーを使う)
◆ 保険の有料相談(1度最適化してしまえばすぐに元は取れる)

 

目先の損得ばかりに目を奪われてしまうと、本当に大切な部分を見失う場合があります。冷静に5年後、10年後の先を考えて、トータルコストで判断するよう癖をつけましょう。

 

大は小を兼ねる(大きい買い物こそ意識して節約を)

節約の思考法で重要なのは、大は小を兼ねるという考え方です。大きい節約をすることに真剣になるべきであり、小さい金額の節約についてはできる範囲でやるという割り切りが必要です。

当たり前ですが、節約効果が段違いだからです。

 

・電気はこまめに消すのに、住宅ローンの金利には関心がない
・1円でも安い食材を探すのに、税金対策(節税)はまったくしない
・家計簿は1円単位で付けるのに、金融商品のコストには無頓着

 

これではいくら細かい節約をがんばっても、成果は出ません。

効果がない、あるいは低い節約については、やらなくてもいいし、やる場合でも無理のない範囲でOKです。やりすぎるとストレスのもとになり、精神衛生上もよろしくありません。

大は小を兼ねるが節約では鉄則です。

なので人生の中で特にお金がかかるイベントをどうするか?に、神経を注ぎましょう。具体的には次のような支出があたります。

 

◆ 住宅費(購入でも賃貸でも)
◆ 教育費
◆ 保険
◆ 通信費
◆ 自家用車
◆ 結婚費用
◆ 趣味にかかる費用
◆ 大型レジャー費用(海外旅行など)
◆ 税金

 

節約効果の9割は、こういった大きいところの支出をどうするかで決まります。とくに住宅費は失敗すると取り返しがつかないので、慎重するぐらいでちょうどいいです。

 

節約方法に正解なし!(自分で考えて正解を探す)

世間にはいろいろな節約術があふれています。

勉強したり実践したりすることは重要ですが、節約方法には正解はありません。識者が「絶対に〇〇すべき」と断言してきた場合でも、それが自分の価値感に合わないのであれば、ムリに取り入れる必要はありません。

ただし、否定ばかりではなく自分なりの方法論(正解)を確立して、それをコツコツと継続していく必要があります。

 

人の意見をよく聞く柔軟性 と 自分の価値観を大切にする自主性

 

この2つのバランスを常に意識しながら、生活していきましょう。

 

人生の貯めどきに油断しない(現実を直視しよう)

識者によって見解は分かれますが、一般的に人生には3回の貯めどきがあると言われています。

 

・就職から結婚までの独身時代
・子どもが産まれて小学生までの時期
・子どもが独立した後

 

逆に言えば、貯められない時期は次の通りです。

 

◆ 子どもの保育料がかかる時期
◆ 子どもが中学生~大学生の時期
◆ 定年後(老後)

 

これは確かにその通りなのですが、この結論には注意点が2つあります。

 

注意点1:貯めどきには個人差がある

上記はあくまでもモデルの一例にすぎず、人によって貯めどきは大きく異なるということ。

未婚と既婚、子どもの有無、出産の時期、子どもの進路、退職年齢など、さまざまな要素があるので、人によっては貯めどきが消滅したり、期間が短くなってしまう可能性もあります。

よって貯めどきをアテにせず、常に黒字家計を維持する意識を持たなければなりません。

 

注意点2:貯めどきにこそ浪費しやすい

2つ目の注意点ですが、仮に貯めどきに恵まれたとしても、それは同時に余裕がある時期、つまり「浪費しやすい時期」であるという落とし穴でもあるということです。

対策としてはとにかく現実から目を背けないこと・・・これに尽きます!

そして、今後の人生にどれだけのお金が必要になるのか、楽観的にも悲観的にもならずに冷静にシミュレーションしてみることです。

 

リアルに必要なお金を示してくれる書籍を紹介します。眼を背けたくなる事実も載っていますが、逃げずに直視することが第一歩!!

 

 

節約こそ最強のノーリスク・ハイリターン商品

投資の世界を経験した人であればわかると思いますが、運用成果を年利1%上げようとすれば、それなりのリスクを取る必要があります。

投資の世界ではリスクとリターンは表裏一体だからです。

でも、節約の世界は完全にノーリスクハイリターンです。うまく節約すれば生活費の1%を下げることは、それほど難しいことはありません。やり方次第では、10%でもすぐに下げられます。

 

この削った分を貯蓄、さらに投資に回したらどれだけの成果が生まれるか、計算が苦手な人でも直感的にわかると思います。

 

投資の成果というものは、常に不安定であり先が読めません。ですが、節約であれば確実なリターンが見込めます。

その意味では、節約こそが最も確実かつ最強の金融商品であると言えます。

 

まとめ

今回の記事はいかがだってでしょうか。

節約リテラシーを飛躍的に向上させる思考法10選!というテーマで、節約生活の基本となる考え方について、深堀りして解説しました。

 

  1. 節約で大事な三要素は「工夫」「取捨選択」「継続」
  2. お金持ちは絶好の研究対象(よく観察すべし)
  3. 物の本当の価値を考える(値段と価値は比例しない)
  4. 合成の誤謬を理解する(売り手と買い手は利益相反)
  5. 情報は最強の武器(知らなければカモにされる)
  6. 初期コストよりもトータルコスト(長期目線で考える)
  7. 大は小を兼ねる(大きい買い物こそ意識して節約を)
  8. 節約方法に正解なし!(自分で考えて正解を探す)
  9. 人生の貯めどきに油断しない(現実を直視する)
  10. 節約こそ最強のノーリスク・ハイリターン商品

 

節約に対する根本的な考え方が間違っていると、成果が出ないばかりか、無駄な努力や我慢をすることになり、ストレスだけが残ります。

反対に、正しい節約の思考法を身に付けることができれば、多少の浪費についてはたいして気にしなくてもよくなります。

まったく浪費がない、遊びがない生活というのも味気ないですからね。

 

思考法については定期的に自分の価値観や生活状況と相談しながら、アップデートすることをオススメします。

 

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