今でこそ住宅ローンを組んでしまいましたが、30代前半まではずっと賃貸生活でした。
初めての賃貸生活は、大学進学のころなので18歳。
このとき、4月からの進学に備えて2月の後半から引越し先を探したわけですが、その際「不動産屋がとても忙しそうだった」ということと、「大家さんがいろんな面で強気だった」だということが強烈な印象として残りました。
考えてみれば2月から3月は1年のうちにもっとも物件が動く時期、つまり需要が高まる時期なので、貸し手優位です。
ところが引越しの時期を夏場に変えてみると、様子がまったく違ってきます。
進学や転勤がない時期なのでそもそも人の動きが少ない=需要が少ないうえに、わざわざ夏の暑い中、引越しをしようとする人は稀です。
よって不動産屋も閑散期になり、物件の案内業務も減ります(その分、地域の大家さんへの営業活動をすることに)。また、この時期の空き部屋=年度末まで空き部屋である可能性が高いため、新築物件や立地に優れた物件でない限り、大家さんも強気に出れない事情があります。
よって、夏場こそ値下げ交渉の余地が生まれますし、その場合の成功率もかなり高い。
いったん夏に契約すれば2年後の契約更新のときも季節は夏。更新時期は常に閑散期であり交渉に適する環境になるので、好循環スパイラルに入ることができます。
おまけに引越し業者もこの時期は弱気。
春先はじっと我慢して、物件の情報収集。夏のボーナスを利用して一気に引っ越しというのが基本戦略としては、合理的です。
あくまで私の体験談をもとにした話ではありますが、実家から出たい、会社の近くに引っ越したいという方は、まさに今の時期を狙ってみましょう。
経験則ですが、物件を探す際は、以下の点に注意すると失敗が少ないかと思います。
◆ 初期費用についてはダメもとで交渉してみる
※ 敷金・礼金の減額交渉(とくに礼金は下がりやすい)
※ 仲介手数料は0.5ヵ月分
※ フリーレント物件を狙う
※ 入居月の日割り分についてサービスしてもらう
◆ 火災保険については斡旋業者ではなく自分で選ぶ
◆ 余計なオプションはカットする(○○サービス、安心〇〇プラン)
◆ 支払い方法を工夫する(クレジット払いなど)
◆ 内見時に細かく指摘をしておく
※ 設備不良は直してもらう
※ 退去時に揉めないためにも、写真を撮っておく
◆ 引越料金は「量を減らす」「時期をずらす」「一括見積」で徹底的に節約!
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