我が家は専業主婦世帯です。
かつては専業主婦世帯がファミリー世帯の多数派を占めていましたが、最近ではすっかり共働きの世帯が増えましたので、かなり影が薄くなったような扱いをされています。
もちろん経済的には共働きのほうが安定しますし資産形成にも有利かと思いますが、子どもが小さいうちは子供と過ごしたいというのが嫁さんの希望なので、そうさせています。また、いま通園させている幼稚園は専業主婦家庭を前提としているような行事や決まり事も多く、時間に制約がある人には厳しい気がします。
いまどき専業主婦は贅沢だ…恵まれている…という意見もありますが、私の稼ぎは本当に世間の平均的な額しかないので、どちらかというと、家計管理の最適化によって実現しているという側面が強いです。それにこれまでの準備、子どもが生まれる前は共働きで計画的に貯蓄をしてきたことも大きいかと思います。
さて、本題ですが、専業主婦に「生命保険」は必要でしょうか?
普通に考えればいらないような気もします。理由をあげるとすれば2つでしょうか。
◆ 妻が死亡しても遺族基礎年金が支給される(2014年に改正され夫も支給対象に!)
とくに遺族年金の改正が大きく、基本額と子の加算で年額100万円以上の支給が、子どもが18歳になるまで見込めることになりました。年金として隔月で支給されるので、民間の収入保障保険に入っているようなものですね。
よって保険は不要だと結論付けてもいいような気もします。そもそも女性は男性よりも長生きですし、若いうちに命を落とす可能性は早期のがんや交通事故にでも巻き込まれない限り、相当低い。
ただ、よく考えてみると、世帯の年収は減らないかもしれないが、支出は増えるかもしれないという予想も立ちます。いや、もしかしたら子どもの保育の関係で時短勤務や早退を繰り返していたら、収入まで減ってしまうかもしれません。
◆ 生活費が増える可能性がある(自炊が難しいので食費など)
それと大きいと思うのが妻を失ったときの精神的なダメージ。(再婚でもしない限り)子どもは一人で育てていかなければなりませんし、しばらくはいろいろな手続きに追われることになります。
それに貯蓄で対応できると言っても、葬儀代等の一時的な出費がかさむことにもなります。こういう場合、いくらかの給付金(この場合であれば死亡保険金)が出れば、パニックを防げるというか一息付けるかもしれません。
そこに損得は関係ないというような気もします。いわゆる”おまもり”としての保険であり、そこに合理性は一切ありませんが。
これについて夫婦で話し合った結果、「ほとんどいらないとおもうが、割安な保険料で加入できる定期保険(死亡)に加入しておいてお守り代わりに持っておくのはアリではないか」という結論になりました。もちろん、子どもが小さい時だけの限定加入で、高校卒業などある程度の目途が立った場合は解約します。
また、身も蓋もない話ですが、日頃から家事を積極的に手伝うなどして、いわゆる家事スキルを上げておくということも地味ながら対策になるかと思います。
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